その大学、借金してまで行く大学ですか?
この仕事を始めて十年以上。
ライフプランをいっぱい作っていると、一定のパターンというのが見えてきます。
→支出が増えて苦しい時期は大体二つ。
・子どもが高校・大学の時と
・老後(定年退職10年後。あえて加えると、配偶者が亡くなった時)
今日は表題通り、大学の教育費の方。
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平成28年年末の文科省「平成28年度学校基本調査(確定値)の公表について」を見ると、高卒後の進路は・・・
大学進学率 55%
専門学校進学率 16% → ここまでで、あわせて71%
就業者 18%
進学も就職もしていない 4%
その他 6% → ここまでで、99%
・・・(1%の誤差は許してくれ(^_^;))
となっています。
で、大学費用ね、、、私がキャッシュフロー表を作る時は、
年間150万〜200万円の数字 ×4年とか6年(医学系とか修士までの場合を入れます。
・・・この数字は、学生支援機構から持ってきた数字。
ここまでは良いですよね。
〜〜〜〜・ さて、皆さん子供が生まれたら!
学資保険とか子ども用の銀行口座を作ります。
児童手当は、一人目1万円 二人目は5千円。何歳かになると・・・とかややこしいですが、そんなものに関係なく皆さん、とりあえず、
「月1万円の貯金!」を始められます。
子ども一人目が1万円だから。
→二人目が出来ても児童手当5千円だけど、長男と同じく1万円、っていう人が多い。
1万円×12ヶ月、、、年間12万円を高校卒業まで貯めると、18年間。
・・・216万円です! 少々利息がついても、240万円。
この額だと、上で書いたように、大学費用の1年か1年半で、なくなっちゃいます!
→だから皆さん、教育ローンとか、奨学金というローンを借りるわけ♪♪♪
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50年前だと、
「金が無いから大学行かない・行かせられない。大学はお金持ちが行くもの」
だったわけで、進学率が3割くらいでしたから、行かなくてもフツーでした。
【教育資金が無いのに・教育資金が貯まってないのに、大学に行かせるな!】と書くとキツイ言い方になりますかね。・・・なら、こう言いましょう。
【その大学、借金してまで行く大学ですか?】
昨年度(29年度)で言うと【私立・自宅外通学 の場合】月額64,000円の貸与が可能です。
これに12ヶ月×4年を掛けると、およそ307万円になります。
大卒初任給20万円、ボーナスしっかり6ヶ月分出たとしても、年収は360万円。
はっきり言って、大学のレベルが真ん中より下のさらに下のクラスなら、高卒で働いた方がキャッシュフローはよくなります。
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もっとも、子供さんがまだ小学生なら、、、これから先、大学の在り方は大きく変わるでしょう。私はそう思ってます。だって、すでに全入学時代。あと十年もすれば、定員割れの大学が続出!
その時大事なのは何か? 中途半端な卒業証書ではなく、「何かをやりたい!」という意志。 もっといえば、少々お金が無いとしても、やりたいと思う意識。
・・・例えば、いつもはバイトしながら、サッカーの練習に一生懸命な若者とか
非正規で生活が不安定でも、地域の輪を繋げることが私の情熱だと、それを持ち続けられる人
こんな情熱をもてる人が、重要視される。
→ということは、大学に入ることが目的になるのではなく、そんな情熱をどうやって育むのが大事か? そのためには? って話になる。
(すでにそっちの方を重視している親は増えてきている。簡単に言うと、幼少期の情操教育ね♪)
でもね〜
親から子に伝えなきゃいけないことって、今も昔もそんなには変わらないと思います。
仕事柄、相続の話は時々あるのですけどね、、、お金の多い少ないよりも気持ちをどう伝えていくのか? こっちの方が、ホントは大事。。。。と思っています。(卒業証書はあまり関係ないぞ~と。)
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