介護現場;「天ぷらの人・マグロの人」って分かります?
まぁ私は介護に直接携わっている人ではありませんので、表題は比喩的表現です。
今の時代、介護関係の仕事をされている方も多いと思うので、「天ぷらの人」とか「マグロの人」と聞けば、想像できる人もかなりいらっしゃるとは思うのですが、逆に、全然分からない人も多いのが現状でしょう。
(それに、介護施設でいろいろだと思うのですが・・・今回はとくに、特養の話)
介護4とか5で、お風呂に入るとします。本人は体が十分に動かないため&安全のために、ストレッチャー(網々のベッド)に乗った状態でお風呂に入ります。で、泡=バブルがふんだんにでている浴槽。泡に取り囲まれた風呂ですね。
→これを我が家では、「天ぷら風呂・天ぷらの人」と呼んでいます。
で、その入浴のあと、人員が足りなくて流れ作業のお風呂介護だと、順番に、裸のまんま、ベッドに寝かされていきます。
そして、順番に体を拭いていく。
→この状態を、我が家では、「マグロの人」と呼んでいます。
特養は、利用料が安い分、どうしてもスタッフ=人件費を抑えられています。そういう中で「問題行動」と呼ばれて、どうしても目が離せない人もいる。限られたスタッフではどうしようもありません。なので、ギリギリの体制でみなさんお仕事されているのです。
(逆に、利用料が安いから利用できている人も大勢いるわけだし)
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ま、私の親も94歳。
これまで、いくつかのショートステイ可能な施設を利用しました。それで分かったことは、利用料が安いところはどこかで安くしなければ成り立たないし、半分以上は、人件費なんだなぁと。
おそらく、ご存じの方はよくご存じだし、知らない人は全く知らない世界。
介護施設の種類だけをとっても、
「特養・老健・サービス付き高齢者住宅・有料老人ホーム・グループホーム」。最近だと、医療介護院とか小規模多機能介護施設とかいろいろあります。
これらいろいろな施設、どれがどうなのか、まったく分からない人も多いはず。
こんな時に頼りになるのはやっぱりケアマネさん。
→介護が必要なのにどこにどうすれば良いか全く分からないなら、まずは、社会福祉協議会や自治体の高齢者相談窓口に行くことをオススメします。
※できれば個人的に、こういった関係に詳しい友人を作っておいて欲しいのですが、往々にして「田舎の親が倒れた! 離れたオレはどうすればいい?」みたいなことになるんですよね。それに、住んでいる地域が違えば、どうしようもないですしね。
親が介護2くらいで始まったら(=なんらかのケアマネさんと接触するから)、そのあと徐々に、介護度が上がったときの場合も考えておいていただければ安心がより増します。(施設自体も費用も両方ね)
(実際には、別の問題として、親族・兄妹のことも絡んだりするので大変なんだけどね。「あんな所に入れたのかっ!」とか。
→そして、FP的には、財産管理とか遺言とか家族信託とか任意後見とか、ま、いろいろ出てくることも多いし)
・・・介護は大抵、長期戦。金銭的にもメンタル的にも、その他いろいろなことも合わせて、それなりに備えておいて欲しいなぁと。
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