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2019/01/13

いつのまにか報道論点が真逆になった;毎月勤労統計の問題

 このブログでも、時々書いている厚労省の【毎月勤労統計調査】の数字。すなわち、「現金給与総額」や「伸び率」、それに「名目賃金・実質賃金」をグラフにしてきました。
このデータが、誤っていたという問題。
 今、話題は雇用保険や労災保険で、【500億円の支給漏れ】ってのがとっても話題になっています。

~~~~この問題ですね~
(私もちょっとバタバタしていたので、あまりフォローできていないのですが、分かっている部分・感じている部分を時系列的に書いちゃいます。)

 昨年、2018年9月のこと。
 →【厚生労働省の毎月勤労統計調査で賃金上昇率が高めに出ている問題
というのが報道されました。

 おそらく最初は、西日本新聞のニュース

 ●「所得統計、内閣府も過大に算出? 厚労省の上振れ数値使う」
   (西日本新聞 2018/9/13)

他には、
 ●算出方法変更で賃金大幅伸び 今年の勤労統計 大企業多く反映
  (東京新聞 2018年9月22日)

これを受けてかどうかは分かりませんが、
 総務省の第126回統計委員会の議事録(平成30年9月28日)には、資料として、

 「毎月勤労統計の利用事例等に関する整理
  ~2018年1月に実施された標本交替等の影響を中心に~」
  (平成30年9月28日)

が公表されています。

おそらく、これを受けての朝日新聞の記事がこれ。

●算出法変えたら「賃金高い伸び率」 毎月勤労統計、前年比較は誤解招く
 (朝日デジタル 2018年9月29日)

→いずれも、毎年1月にサンプル(抽出企業)を入れ替えたせいで、高めの数字が出ていて、そんな賃金の伸びは、実感とは違う。
 ・・・アベノミクス成功を強調したい意図があるという論調でした。

私もこれらの報道の前に書いていますね。
【過去記事】
 ●景気良いの悪いの? 昨日の真逆の統計値発表(2018/08/08)

 で、ここからは私の想像ですが、、、
 よくよく調べたら、サンプル入れ替えだけじゃなく、抽出調査ではない全数調査分=大企業分まで抽出しちゃってたし、実は、これ、前々から気づいていたんだけど知らないフリしてた人が何人かいて、この際、暴露しちゃった。

 ・・・この前、裁量労働制ときのデータ誤りで大コケしちゃったから

で、結局、大企業分が結構抜けているから平均賃金が実態より低い数字になっている!!
なので、失業給付も労災保険も過小支給になっていると。

 ・・・最初とは正反対の論点になっているわけ!!!

~~~~

で、私の言いたいことと謝りたいことがいくつかあります、
先に絵文字で謝っておきます・・・m(_ _)m

 ◆サンプル替えのときに、遡及してデータ変更されているのですが、私のブログの過去の記事にはそれが反映されていないものが、いくつかあります。・・・私のデータも信じないで。
 →近々、書き直しますね。。。m(_ _)m
   つーか、最後に描いたのは一昨年の夏(2017/8)。
 【修正の要点】は、消費増税以降、景気が落ち込んだけど、賃金指数を見る限りそろそろ上向きのはずってのが、実は上向いていませんよ、横ばいですよっていう結果になるはずです。

 ◆(上のように今回のニュースは)論点が逆になったぞ ってこと
   アベノミクスは大大大成功ってっことになるってこと。

 ◆そもそも政府統計の誤差は、今回に限らず、よく言われています。

  ・(上のように)裁量労働制の時の労働時間のときもあったし、
  ・家計調査でも、確かお墓・葬儀関係だったと覚えているのですが、異常に高い伸びを出したときがあって、サンプルがあっているのかという問題が指摘されたときがありましたた。

  ・それ以前にも、政府統計の検討会というのは何度もされていますし、
  ・最近だと、GDPがあっているのか? なんていう話もあります。
   仮想通過取引はどうGDPに反映させるなんていう話もある

~~~ そしてっ! 今回の支給漏れの話! 

 「537億円支給もれ 23年前から 対象2000万人」という見出しで、「オレもワタシも支給対象?!」なんて思っている方が多いという点。いやそれ自体は問題ないのですがね・・・あまり期待しないようにね。

 厚労省の「雇用保険、労災保険等の追加給付について」の発表を読んでみると
 ( 厚労省HP > 報道・広報 > 報道発表資料 > 2019年1月 )

◆追加給付の対象者!=平成16年7月以降に受給した人で、主な人ってのは、

【雇用保険】一つの受給期間を通じて、
   一人当たり 平均約1,400円、延べ約1,900万人

(→ほとんどが失業給付のはず。あと産休とかの人も?)

【労災保険】
  ・年金給付(特別支給金を含む): →下記注参照ね
   一人当たり 平均約9万円、延べ約27万人
  ・休業補償(休業特別支給金を含む):
   一人一ヶ月当たり 平均約300円、延べ約45万人

(※筆者注 労災保険で年金給付を受ける人は労災遺族か高度障害の人
  =普通の老齢年金と混同しないでね )

~~~~もっともこのニュースを最初に見たときのアナタの感じ方で、その人の金銭感応度が分かります♪

というのは、

 「2000万人に537億円支給もれ」というニュース記事で、単純に平均4000円の話だな、と感じた人は、数字的な感応度が優れている人。
 逆に537億円という額で、「すっげー多額」と思った人は、大きな数字に慣れていない人
  =1億円も1兆円も同じ感覚の人、といえます。(1円と1万円の違いと一緒ですからね)

 →いや、私も数百億円とか聞くと、瞬間「おっ!」と思っちゃうんですけどね(^_^;)
  ・・・冷静になるまでに5秒はかかる。

(ちなみにその時の、私の頭の中。2000万人に1万円ずつ配ったら2000億円だから、4000円だな、、、、と5秒で計算ね♪)

 キュウリ一本88円が高いなぁと買えないいのに、百均でつい買い物してしまうtakでした。
 お金に対する冷静さは、大事にしましょうね~♪

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(ところで、2015年の公的年金は、マクロ経済スライド関係の調整で、物価上昇率ではなく賃金上昇率が採用されたけど、これを遡れば、公的年金も毎月何百円か影響するはずだと思うんだけどね~、まだ、誰も指摘していないような気がするぞ。。。)

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