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2017/01/16

久しぶりによい経済本を読んだ →豊かな老後を考える

「経済学に何ができるか」 猪木 武徳 著(中公新書) 2012年

久しぶりによい経済関係の本を読みました。(でもちょっと表題に違和感。むしろ、「近代経済学・総論」とか「近代経済の序文・紹介」くらいにしておけばいいのになという印象。)
どちらかというと古典的経済学の入門書です。

何が面白かったかというと、印象に残った言葉、それは「ヒューマン・キャピタル!」
直訳すると、人の価値ですね、しかも、それはGDPには反映されていない! という話。

〜〜〜〜

団塊世代、最近は一時期ほど言わなくなりましたが、戦後の復興は間違いなく、団塊世代初期の人たちの賜物です。
(→賜物=たまものですよ、揚物=あげもの、じゃないですからね(^_^;))

ヒューマンキャピタルを直訳すると、人間の価値なので、「今貰っている年収」だと勘違いする人が多いかもしれませんが、バイトの時給・パートの時給なんて、その時々の社会情勢に左右されます。
(なのに、『オレも時給1000円取れる人になったか、なんて自分が成長した気になる人がいるのも、ちょっと変。』)

人間の価値なんて、そんな単純な年収や時給で測れるモノじゃありません。

で、、この十年・二十年で日本人はだいぶバカになった!(→反論あるかもしれないけど)

これ、ヒューマンキャピタルの減少を意味します。
土地で言えば、昔、3000万円の価値があったのが、今、1000万円、みたいな感じ。
(※土地の価値も、そのときどきの社会情勢に左右される点には注意ね)

〜〜〜〜

人間の価値なんてどうやって測るのか?
 ・・・こんなもの測れるわけありません。

鍛錬・訓練・勉強・学習・試行錯誤・チャレンジ・・・これを続けるしかありません。

プロとアマの違う所、分かりますか?
プロは、いつも、さらに上を目指す! いつ、どんな賞やタイトルをとっても、それは通過点。「これを機会にさらに精進」というのが決まり文句。

大学卒業したら、微積数学やユークリッド幾何学なんて忘れる人がほとんど。卒業証書で終了、引き替えに忘れてOK! なんて思う人がほとんど。
試験勉強は試験が終わる前にだけ覚えておけばいい、というのが現代の(昔からの?)、効率的脳の使い方。

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定年・リタイアしたら、
 ・新たなことにチャレンジして、ヒューマンキャピタルを増やす人
 ・これまでの経験を活かして、さらに自分の価値を高める人
 ・卒業証書と同じく、すべて返上する人
ま、いろいろあるわけですが、、、、、、再び、土地に話を戻すと、地価が高騰すれば財産価値は増えるけど、売らない限り現金は手に入らないし、生活は同じ。

 これと同じく、上の定年後にヒューマンキャピタルを増やしたとしてもそれはあまり関係ない。。。。。でも、どっちが豊かな人生ですか?

「試験前に、勉強すれば良い点取れる!」分かってても、しないのと同じ。「試験前くらい、勉強しなさい!」と言っても遊ぶ子どもと同じ。

  良い点とれて良かったと自己満足するか
  先に遊んで自己満足するか
どっちにしたって自己満足の域はでないでしょ。
でも、どっちが“豊か”ですか?

つまり、豊かな老後って、自己満足できる老後かどうかなんです。
そしてこれ、老後だけにかぎりません!

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試験に100点満点の人が続出しても、これ自体には、GDPに関係ないんですよ。
でも、国力としては絶対に、良いことがある! 国のためになる!
 なのに、GDPには反映されていない。
・・・優秀な人材は、優良な納税者になるんです。
  (→これ、最近聞いたけど、誰が言ってたかなぁ。都知事だっけ?
    給付型奨学金の話で文科相か誰かが言ってたんだっけ?
    代表的には、北欧における教育費の考え方ですね♪)

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リタイア後、何を自分の楽しみにしますか? これが豊かな老後の第一歩
 ・貯金を増やすことを目的にするのなら、その勉強と試行錯誤を若い頃からしておいて下さい。
 ・新たな事業をするのも同じ
 ・社会のために役立つ! なんてのも同じ
 ・自分の価値を高めるってのも同じ

でも、慌てることはありません。
普通に言えば、定年退職したとしても、平均寿命まで10〜20年はあります。
生まれたばかりの赤ちゃんが成人式を迎えるまでに出来ることって、どれくらいありますか? →相当長いのです、はい。

「アナタの豊かさをどこに求めますか?」

究極には「人間らしい生活!」 でも、なにが人間らしいのか分からない!
こう思う人がほとんど。
だから私は、「今までアナタが、人より時間とお金をかけてきたモノは何ですか? それをもっと伸ばすようにしたらどうですか?」
こう尋ねるのです。
 (ただし、掛けられる時間とお金は人それぞれ)

ここは是非、自分自身の豊かな老後、を考えてくださいね♪
ヒューマンキャピタルの向上は、絶対に日本のためになりますから。

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電気電子工学科出身の私としては、「経済学部って何、勉強してんだろ」なんて思ってた。
でも、こんな面白いことを勉強していたとは。。。。みんながみんな勉強しているかどうかは別問題だけどさ(^^;)

~~~

※私の時代(30年ほど前)の経済学(の印象)は、何やら奇想天外な社会モデルを三つ四つを作って、数式作ってそれを検証して、、、、みたいなのが流行っていた時代、だと思ってる。
→AとBはトレードオフの関係にあり、これを数式Ⅰで仮定すると、αモデルではこうなり、βモデルではこうなって、、、みたいな。

※※アダムスミスはもちろん、シュンペーターとか、マルクスとか、名前だけしか分からないし、体系的な知識が私には無い!
 ちょっと悔しい、つーか、理系でも古典経済学くらいは教えるべきだと思うな。。。。電子工学必須のバンドギャップをもつ半導体の荷電子帯での電子密度計算よりは絶対面白いと思う。

※※※(以下、どうでもいい話で、たぶんほとんどの人は意味不明だと思うけど)
 道歩いていて、くるっと一周して、元に戻ってきた時に、「留数定理で特異点が表れるね」「いや、極数と零点の差がなかったってことだよ」なんていう冗談が全く・全然・ちっとも・ほんの少しも、使えなくなった。
  ・・・最近の理系大学は何教えてるんだ?

実生活においては(※〜※※※)どれらも役に立たないという点ではほぼ同等ではあるけどさ。。。(^^;)

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