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2016/06/10

奨学金の延滞問題:理由が結構興味深い(調査結果)

奨学金の延滞問題。
一時期、取り立てが「サラ金みたいだ」とか「すぐにブラックリストに載る」とか、いろいろ言われました。若者が非正規・あるいは職が無いで払うに払えない状況、というのも国会で取り上げられました。

〜〜〜〜一応、今、51歳のオジサンの目から、書いてみると・・・

その昔は、育英会の奨学金と呼んでいました。で、私より一回り上の世代だと、
 「あれは返さなくて良いんだよ、督促状くるけど放っておけばいいんだよ」
なんて言われていたこともあります。現実、返していない人も多かった。
で、連帯保証人を取るようになり→返せないとなるとブラックリスト(債権情報)に載せたりと変わってきています。

 ちょっと前、学校ごとの延滞者率のリストを作って公表するとかどうとかで話題になってきたので、学生支援機構のHPを見に行きました。
 現在の延滞者の割合は、下の図のような感じ。約5%です。残りのほとんどはきちんと返済しています。

Shougakukin26all

 もう少し突っ込みたかったので、「平成26年度奨学金の返還者に関す属性調査」と言うものも見てみました。これを見ると実に興味深いのです。無作為抽出の調査結果ですが、「延滞する人としない人」で明らかな差があるデータがいろいろ出ているのです。
 最もビックリしたのが、「返還義務を知った時期」……図に描いた通りです。

 ・申請書類を書いている途中の人
 ・卒業する時(たぶん、これから返還してねという書類がやって来て初めて知る)
 ・督促がきて初めて返還義務を知った人

 これらすべて、最初は「奨学金=貰える」と誤解していた人たちですね。延滞者4.8%のうちの約半分が誤解しているということになります。

 →だから私は、「奨学金」じゃなく「学生ローン」と名前を変えるべきと昔から思っているのであります……これで一発解決! のはず。

〜〜〜〜〜〜さらに、興味深かったのが、

 ・誰からこの奨学金を勧められたか?
それと
 ・誰が申請書類を書いたか?

これも明らかな差が見られます。
延滞している人のうち「学校から教えて貰った」という人が延滞していない人の4倍以上!
でも、やはりほとんどは「親から」です。
この図を見て私が思ったことが二つ!

一つ目  悪徳教師がいるんじゃないかっ?!
 「オレ、バカだし、大学行かないで働くわ。先生どこか紹介してよ」
 「お前なら大学行けるぞ、奨学金っていう制度もあるし」
……ここで、奨学金=借金だと言わない教師。
 なぜ言わないかというと、就職先を紹介するのが面倒だから。
 紹介してもすぐに辞めて戻ってくるから。
 (   ↑ 
  こんなことがあると、半年ほど前にどこかの週刊誌で読んだ)

 二つ目  親が子どもに言わずに、申し込んだっ!
 「お前は、カネの心配なんかしなくていいから」
……これは、いろいろありそう。子どもに見栄を張りたかったとか
 親が払うつもりでいたけど、病気やリストラで払えなくなったとか
 家族の誰かが倒れて急遽離職して、なのでこっそり申し込んだとか
 家庭の事情でバタバタしている時に、ささっと申し込んだとか

 いや、普通の親・普通の子どもなら、どこかの時点で気づくはずです。でも普通じゃない親/子も世の中にはいる! いますよね。「ここに名前書いてっ、ハンコ押してっ」と言われてささーと済ませる人もいそうな気がします。
 もし「(高校卒業する)うちの子には、こういうことは難しすぎる」なんて説明を省いちゃった親(や教師)は、「契約」や「保証人」や「債務・借金」や「利息」なんかを教える絶好の機会をむざむざ捨てたんじゃないかとも思ったりしています。
 

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