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2016/02/10

マイナス金利の国債を、誰がなぜ買うのか説明しよう

ついに昨日、10年国債がマイナス金利をつけました。
これどういうことか、というより、「誰が損するモノを買うのか」について、説明します。昨日に引き続き「説明しようシリーズ」二回目。(今回が最後(^^;)・・・上から目線っぽいしね~)

→最初に答えを書きます!
  買った値段より高く売れると思う人が買うから、です。
  じゃあ何故高く売れると思うか? ここがヒント~

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国債と言うのは簡単に言えば借用書、それも、利率と期間の書いてある借用書。
例えば「100万円 1% 10年」、こう書いてあれば、毎年1万円利息のくれる借用書。
10年後に100万円の元本が戻ってくる借用書です。

途中の年数でも売買されるのが国債で、例えば残り5年として、これ、いくらで買います? 

残り5年なら、5年間で利息5万円プラス。最低でも105万円の価値がある!
とこれまでは思われていた・・・理論上の最低価値。
でも、今、ゼロ金利。106万円でも買う人が出てきた→マイナス金利
というわけ。

なぜ、損するのに買うのか?
【民間銀行が日銀の当座預金に預けるお金に手数料がかかるようになった。】
こっちよりはマシと思うから。

先の文章を、民間銀行→各個人・日銀の当座預金→クレカ引き落とし銀行、に置き換えるとわかりやすい、かな。

【各個人がクレカ引き落とし銀行に預けるお金に手数料がかかるようになった。】

少々手数料がかかっても、銀行決済続けるでしょう♪ こういう訳ね。

でもって、現金じゃなく国債であってもOK。
       ↑
( これ分かるかな? 定期預金とセットの総合自動貸付。定期預金の一定範囲内で自動的にマイナスになっても引き出せたり、引き落としができるやつ。これ、定期預金じゃなく、国債でもできるんですよ♪ これと同じ)

でもって、日銀は、「必要とあらば、もうちょっとマイナス0.1%からもっとマイナス金利にして、マイナス0.5%くらいまではやっちゃうかも。」と思われているのです。
つまり、手数料がまだまだかかるようになるかもしれない。
その時は、現金を預けたら損だから、少々の損でも国債買う方が得(マシ)って考える人が出てくるはず。だから将来を考えるともっと高い値段でも売れるはず。こんなことを思った銀行、あるいは、銀行に売れそう♪と思った人が買ったわけ。
→こんな思惑でマイナス金利をつけたのです。債券価格の価格高騰ってわけ。

もっとも現在は、将来もっとマイナス金利幅が大きくなるという想定でマイナス金利になりました。問題は、これが恒常的なものになるのかどうかですね~
預けるのにもお金がかかるのか、ってな感じ。

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ところで、円相場・株相場を見ている限り、マイナス金利導入は失敗だったような気がします。(ヨーロッパ中央銀行=ECBも導入しているのだけど・・・)

むしろ、これを「や~めた」という時の弊害を懸念している人・「毒にも薬にもなる劇薬だ」なんていっている人が、だんだんと増えてきています。

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