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2015/03/24

相続;子供が二人で「兄に不動産、弟に保険金!」。弟×です、契約間違ってませんか?

今日の話はちょっと難しい♪ 専門的です。

====相続アドバイス。FPの試験問題風に書いてみました。

【問い】 下記、どんな問題があるでしょう?

一人暮らしのAさん(70歳)には、長男(50歳)と次男(45歳)の子供がいます。どちらも離れて住んでいます。
Aさんの資産は、
  (1)土地・家屋(不動産) 5000万円相当
  (2)預貯金 1000万円・・・ただし、使い切るかも

土地・家屋は都会で現在社宅に住んでいる長男が退職すれば、将来住むつもりと言っているので長男に譲るつもり。なので、次男向けに
  (3)生命保険(受取人は次男) 5000万円

== 長男に家、次男にはそれに見合った保険金
            どこに問題がありますか? ==

(1)相続税
  上の1+3で相続財産1億円、子供二人なら相続税770万円
  このお金どこから出しましょうか? 貯金が残っている事を祈るのみ?
  子供がお金持ちなら大丈夫です。でも子供が大学進学で四苦八苦かもしれません
  だから何か相続税対策しないといけません。(長男早く戻ってこい=小規模宅地
  の特例で節税ってのが一般的かな)

(2)遺言書が必要
  長男は住むつもり、というより、社宅を出たら住まなきゃホームレスになります。
  絶対に長男に譲るつもりなら遺言書が必要です。
   ・・・長男が絶対住むつもりなのか、住むかもとか、他に家を買うかも
      とかの選択肢があるのかないのかは大事な所。
      これによって遺言書の必要性が変わります。

(3)生命保険・・・・これ最大の間違い!!
  受取人=次男。これにすぐに気がついた人は、偉い!
  FPの相続で、「代償分割」習いましたよね♪ あれと一緒。
  長男が家を取る変わりにお金を渡す、です。だから、受取人は長男。
   「家は長男に譲る、それに見合った金(5000万円)を長男が次男に払う事」
  で、その金は生命保険で用意しているよ、というのが正解です。

  この最大の誤解は保険金にあります!
       保険金は、相続財産じゃないのです。\(◎o◎)/
  相続税の計算には入るのですが、固有の財産。分かりやすく言うと、
  次男が相続放棄のハンコを押しても、次男はこの生命保険は貰えますっ!
  保険契約に基づく個別固有の金銭支払い!なだけ。相続財産じゃない。
  ---
  Aさんにとっては、長男に不動産。次男にはそれに見合った保険金。
  なはずですが、法律上はそうはなっていない。

もっとも、普通の兄弟なら、上の内容であっても納得するでしょう。遺産分割協議書を作って兄弟それぞれハンコ押せば終わり。
でも普通じゃない兄弟もあったりします。兄弟喧嘩中とか、片方が倒産しかかって大変とか、片方が浮気して離婚&慰謝料で別途裁判中とか、、、、ま、いろいろなことは起こりうるわけで・・・

 (あと省きましたが、土地評価の点、つまり不動産の価値の解釈で揉めるかも
    。。。。もめるときはトコトンもめるし。
  ちなみに、上の例であっても、長男が土地も保険金も両方取って、
  「弟には一銭もやらん!」となれば、弟は裁判します、よね。
     ↑
    遺留分減殺請求権@1年以内です。
    一周忌まで放っておいたら請求権無くなります。

で、保険金は相続財産じゃないので、遺留分は5000万円の土地の半分の半分で、1250万円・・・こっちの可能性があるんだったら、問いの契約の方が良い。ま、もめるときはトコトンもめるってことで。

~~~
ちなみに、(2)で遺言書を書くなら、祭祀承継者(つまりお墓・菩提寺もお願いね)、も書いた方がいいように思います。

とくに、上の長男・次男が逆とか、子供はみんな女性ですでに嫁に出て行っているとかの場合とかは、上の内容がそのまんま、一層大事になってきます。

で、この後、親の介護問題なんかが絡むと余計にややこしくなってくるわけね〜。
誰が介護した、介護のために金がかかった、貯金が減った・・・・

終活なんかより、よっぽど大事。。。。な人も少なくありませんよ。

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