公的年金運用益が過去最高(18兆円)、それでも2038年に枯渇する
ちょうど一週間前の先週のニュース&記事。
公的年金の積立金に関する二つのニュース(それも正反対にちかいもの)がほぼ同時に出たのでおもしろいなぁと。
(1)公的年金運用益が最高の18兆円 13年、株高で倍増
日本経済新聞 電子版 2014/1/9
・・・ここ数年分の取り崩し分を1年で戻したという良いニュース
(2)2040年の日本、衝撃のシミュレーション
プレジデントオンライン 2014/1/10
・・・高齢化が進むので、今のままでは2038年に積立金が枯渇する
この手のニュース、気になるのでいつもチェックしています。以前チェックしたものといえばこれ。
【関連記事】
●年金の積立金が2031年に底をつく (2009/05/11)
・・・これは、5年前の読売新聞ニュース
=========
他にも時々この関連の記事は見るのですが、
「今の制度のままだと、2040年~2050年くらいに破綻」と言っている人が多いようです。
・でも絶対に破綻しません!させません!
・でも今のままでは絶対無理!
この二つを両立させようとすれば、年金切り下げ・支給開始延期・大増税、しかありませんよね。
で過去の例を見ると、ずるずる~と引っ張って、最後どうにもならなくなって、
「破綻しますか?」「2割減・3割減・半減でもいいから存続させますか?」
となるはず。
・・・・過去の例とは、
GM、日航、東電 などなど (デトロイトはどうなったんだろ?
あれも年金削減を言っていたが)
年金積立金、今後あらたな荷物も抱えます。
共済年金との一元化
・・・公務員のほうが途中退職者が少ないためか平均給付が大きい
年齢構成が崩れる
年金基金の3~4割を取り込む予定
・・・年金基金のうち弱小基金である3割ほどを厚生年金に組み込む予定。
これ自体は荷物ではないのだけど、弱小企業が倒産したとき
みんなで負担しあうという制度になる(代行返上する基金)
私は、2030年くらいに問題になると思ってます。
「あと10年で破綻しますけど、どうします?」って。
それくらい身近にならないとみんな考えないでしょ。
それまでにアベノミクス第3の矢「成長戦略」が上手くいくかどうかにかかってます。
ところで、国が破綻しそうになったらどうなるか?
→国債をもっと買って貰うような政策に変わるでしょう。時々話題になる「無利子国債」=相続税免除、なんかはその一つとも言えます。
でもその前に平均寿命が下がるでしょう。医療も財政負担が大きいですから。
まだ平均寿命延びてます、まだ大丈夫な日本です、たぶん。
東京五輪くらいまでにマインドが変わるでしょうか? 変わってくれなきゃ困ります。
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