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2011/10/11

遺産放棄する妹;相続税か贈与税か

とある親御さんが亡くなった。相続人は、長男とその妹の2人。

  土地評価が 5000万円
  預貯金が  5000万円


で、長男は妹に
   「500万円やるから、相続放棄にハンコ捺せ!」
  妹も
   「結婚費用は親に出して貰ったし」で納得

こういうケースは多いと思うのですがどうなんでしょう?

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  で、この長男→妹への500万円の税金はどうなりますか?

放棄して、そのあと、兄から貰うのだから贈与税ですよね。

  1億相続した兄は、「相続税440万円(※)」
  500万円貰った妹は「贈与税 53万円」・・・余分に税金がかかります

すなおに、遺産分割協議書で
   兄 :土地と現金 4500万円
   妹 :現金  500万円
ってしておく方が、司法書士手数料考えても安くすむ。
でも大抵の場合、嫁に出た立場だと、

  「とりあえず相続放棄にハンコ捺せ」でせまられる。

だから、妹さんの立場からなら、贈与税の分も頂戴よ、って言わなきゃいけない。

別に言わなきゃいけないなんてことはないのだが、「そんな税金もお考えですか?」みたいなアドバイスになる。

で、高圧的に言われたりなんかすると嫌な気持ちになる。
最初の相続資産の額から考えてみるとだんだん桁が減っているのだけど、30万50万円という話で嫌な思いをしたりする。(※つっても、数十万は、少ない額ではないですね。)

たとえ高圧的ではなく、友好的にであっても、妹さんの方から
「放棄するわ」「じゃああとで500万円」
となっても、やはり贈与税の問題は避けられない。

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  妹「贈与税で50万円は無くなるけど、いいわ!ハンコ捺す!
    そのかわり、1周忌、3周忌、7回忌、墓地・墓石、
    みんな兄ちゃんやってよね、私はもう家、出てるんだから」

これくらいが即答できたら合格?!

・・・・・現実には、いろいろあるんですよねぇぇぇ・・・・古家の処分とか空き地の管理とか、古いお墓の整理とか遠い親戚の冠婚葬祭とか、

これでは、「生きたお金」は使えません。
何かあるごとに、毎回毎回思い出して、嫌な思いするほど、馬鹿げた話はありません。
お金が生きていない訳です。
そういう生きたお金を使えない人を聞くと、無性にやるせない、というか腹が立つ。

例えば、1万円のランチをごちそうして、
「世話になっているね♪」
これだけで1万円が生きてくるんですよ。

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基本的には、相続税がかかる・かからないに関わらず遺産分割協議書を作ることをお勧めします。ハンコ捺した当事者=すべての相続人がそれぞれ、納得したという証拠ですし、気持ち的にも区切りが出来ますから。


※相続税の増税、予定されています。まだ決定していませんし
 政府は復興財源には入れるつもりはないようです。
 (復興財源に入れると、10年たったら元に戻せって話になるから)
 復興財源ではなく、普通の増税として行われるような感じです。
 上の例、440万→1000万円くらい、これは23年春の民主党案
 でありました。近い将来こうなる可能性は相当高いと思います。

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