年金生活者の平均家計は20.5万円
敬老の日にあわせて書くつもりだった記事です、高齢者関係の話。
高齢無職世帯=ほとんど年金生活者の平均家計の話であります。
(敬老の日を2日も遅れて、旬を過ぎてしまったのには実は訳があります。
「救急車に乗りました顛末記」はまた明日♪)
総務省家計調査のうちの「高齢無職世帯」。
高齢無職世帯と云うと、そのほとんどは年金生活者なのですが、そういう方々の5年間の平均家計の数値です。
過去五年間、ほとんど変化はありません。ま、簡単に目安的に云うならば、
平均家計は、20万円±3万円
であります。
◆高齢者無職世帯の家計◆
実収入 実支出
平成18年 18.8万円 22.3万円
19年 18.7万円 22.8万円
20年 18.8万円 23.0万円
21年 18.7万円 22.4万円
22年 18.8万円 22.7万円
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
平均 18.76万円 22.64万円
総合平均は 20.7万円
いつも常に、実収入より支出の方が多くなっています。
当然ですね。突発的な支出を貯蓄取り崩しで行っているから。
例えば、
「テレビ買い替えなきゃ」
「孫の入学祝いだ、子供が結婚する、従兄弟の子供が・・・」
親戚とか身内とかご近所さんのお葬式とか法事とかも。
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実際の家計では
私、これより多い、とか
逆に、少なすぎ、とか いろいろあります
だって、収入の方の年金は多い少ないがありますし、支出の方の月々の固定費って人によって差がありますし、
賃貸か持ち家かでも変わるし、
庭が広いとか、田・畑・山があるとか
医療費がかかるとか交通費がかかるとか
今でも仕送りしているとか、とか、とか
人によって事情は様々なのが普通です。なので、あまり平均の数字にはとらわれない方が良いと思います。
様々な事情がある中で、私が一番に考えるポイントはただ一つ。「貯蓄の減り具合」です。
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老後の最大のイベントは、住むところが変わる場合であることを最近確信してきました。
配偶者が亡くなって、一人暮らしで、その後、病気になって、さあどうする?
「老人ホーム? 子供の近く?」
その前に「子供が転居」なんて場合もあります。
子供さんの方が先に動けなくなった亡くなったなんていう可哀想な場合もあったりします。
こういう時に、引越というイベントが出てくる可能性がある人は、いろいろ準備なされた方が良いと思うし、しっかりライフプラン作ってくださいね、なんて思います。
「子供の近くなんだけど、病気したけど見舞いにも来ない、
結局、老人ホームに行きますよ」
なんて方も少なくありません。
、、、、、しっかりとね。
どれだけ計画的に取り崩せるか、でその人の人生の充実度は大きく変わってきます。
貯金が減った減ったと騒いでみても、所詮あの世には持って行けないわけですし、反対に、もう2割減っちゃった、半分になっちゃったと嘆げきつづけて数十年過ごすなんて云うのもばからしい。
昔ウイスキーの宣伝にありましたよね。
「まだ半分と思う招かれた客」「もう半分と嘆く主(あるじ)」
あれと同じ。
【関連記事】
●月20万の年金生活;貯金が「気が付いたら半分」と「計画的に半分」の違い (2011/04/20)
※個人的には、家とか土地とかを遺すよりも、
保険金の受取人、ってのが一番即効性があって使い勝手が良いように思います。
例えがとても悪いですが、
「いざというときには馬の鼻先の人参、としての死亡保険金」みたいな感じ。
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