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2011/07/06

個人社長の勇退;最後の年収2000万円と、退職金2000万円の違い

従業員10人の工場を持っている社長のAさん、70歳。
40年前に九州から大阪に出てきて、少しずつ仕事を覚えて、今では取引先も増えて、大きくはないものの
しっかり毎年利益を出ている会社をお持ちです。

昨年肝臓を患って2週間ほど入院して、
「そろそろオレも引退かな。会社は子どもたちに任せようか」
などと考え始めました。

さて、退職金の話。

「これまで従業員には退職金を払ってきたけど、自分の分は無理かな」
しっかり利益も出ているとは言え、退職金2000万円も出すと、会社は傾きそうです。
会社の利益数年分が吹っ飛びます。

給料で貰うのと退職金で貰う場合の違い、
  ・給料でその年2000万円追加で貰うとその年の所得税住民税が跳ね上がります。
  ・退職金で2000万円なら、勤続年数40年なら税金はかかりません。
   しかも社会保険料が増えることもない。(※退職金規程の作り方による)

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「毎年、利益」「でも自分の退職金は無理」

長年仕事を続けられている経営者の場合、こんなケースは珍しくないと思います。

実はこれ、過去の利益は過剰な利益を計上していた、
   できる経費を計上していなかった、
   必要な経費を積立こなかった
という風にも考える事が出来ます。

(今の税制だと)20年前に年間100万円の生命保険に入れば、半分の50万円は経費処理、半分は積立金で処理できます。(半分損金半分計上)つまり、利益50万円分をわざわざ計上して余分に法人税を払っていました、みたいな話になります。

100万円の生命保険を20年間、原資2000万円なら、解約すると昔は利率が良かったですから3000万円を越えます。もっとも儲けた分にはそれなりの税金がかかりますので手取りは減りますが、何と言っても、会社経営に影響を及ぼさない!これとても大事です。
会社経営にかかわらず、解約すれば資金ができる、資金準備が出来る!
とても重要なポイントです。

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だいたい、ちょっとした設備の故障修理や更新とか、ちょっとした取引上のトラブルでも資金繰りが苦しくなることが中小企業の場合少なくありません。
社長の勇退は、いつかは分からないけれど近々おこる・いつかはおこる、と考えると古くなってきた設備とよく似ています。

  だからしっかり資金準備しましょう、
   それも節税しながら資金準備しましょう
   
半分しか損金にならないんだったら、税金増えるから、なんて目先で判断するとあとで損することもあります。要注意です。


ちなみに、いつかおこる、という点では、相続も同じであると言えますね。


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