大卒就職率、最低水準の91%(平成22年度)
「息子さん、卒業後、どちらへ? 今は?」
と一昔前はご近所さんとの挨拶代わりに使っていた会話。
今や迂闊に質問できない状況になっています。
10人に一人は就職できないのだから「仕方ないじゃん、人生の半分は運なのだから」なんて私なら思うのですが、中には『うちの恥だっ! 触れてくれるなっ』なんて方もいらっしゃるので、うっかり聞くこともままなりません。
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先月5/24に文科省と厚労省が発表した、大卒者の就職率です。
大卒 男子 91.0% (昨年度 92.0%)
大卒 女子 91.2% (昨年度 91.5%)
大卒全体で 91.1% (昨年度 91.8%)
ちなみに、高等専門学校は98.5%(昨年度 99.5%)
↑
(私、高専卒なもんで・・・留年・退学する人も多いですけど
そんでもって会社やめちゃったんだからね>やっぱり人生半分は運)
グラフにありませんが就職氷河期の平成12年3月と同水準だそうです。
グラフでは分かりにくいですけど、例えばクラス100人いたとして
3人決まらない、から
9人決まらない
って考えると、やはり厳しい状況です。
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雇用のミスマッチが就職率を下げている面は相当にあると思います。
優れた技術を持っていて将来有望な中小企業、こういう企業の情報が学生さんには入りにくいと同時に、企業の方も簡単にコンタクトできる状況にない。例え学生さんがそういう企業を知ったとしても人生経験・企業経験が乏しいから判断のしようがない。
中小企業面白いですよ〜。製造業の経験しかありませんけど、例えば、何か特別な注文を出したとします「価格を下げて」とか「納期早めて」とか。そう言う時に、いつも
「そりゃ無理ですわ、勘弁してください」
という言い訳しか言わない会社がある一方で、
「何とかします」
と前向きな事を言う会社もあります。
じゃ前者が潰れるかというとそうでもなくて、不良品がほとんど無いとか、いつも他より2割安いとか、後者はいつも何とかしようとするんだけどいつも中途半端で終わるとか・・・・
大手に行くといろんな仕事が出来るんじゃなくて、いろんな仕事をしている一つの部署に行く、というだけです。でそこがジリ貧の部署だとどんどん異動するってことになるし、その部署が好きにならなければやる気が出ないからやはりどんどん異動していくってことになる。やはり運です。
これからは企業規模じゃなく「好き」で仕事を選ぶってのが正解なんじゃないかと思うのだけどね。(※企業からすると「新入社員からいきなり○○をさせてくださいっなんて言われても経験なかったら任せられるわけないじゃないか」って反論が出ると思いますが…)
「好きになる努力」ってのも必要なのだと思います。何が好きなのか分からないって方は、特に、です。
一杯いらないことを書いてしまいました、失礼しました。m(_ _)m
【関連記事】
●偏差値55以下では、大手への就職は難しい (2010/11/25)
●就職浪人!内定切りより恐い、内定後の見習い切り (2010/08/10)
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