月20万の年金生活;貯金が「気が付いたら半分」と「計画的に半分」の違い
とあるおじいさんとその夫婦の話。
若い頃は趣味に旅行に飲んで打って、結構遊んだらしいが今では温和しいもの。
というのは数年前に軽い脳梗塞。杖無しでは歩けない。
今の楽しみは、毎日お昼のランチ。顔見知りも何人かいる。
夫婦の取り決めというか奥さんに遠慮というかお互いできるだけ昼間は自由にしようと約束してお昼ご飯は夫婦別々。
午前10時頃家を出て、散歩したり図書館に行ったりして時間をつぶしたあとお昼のランチ。時間をつぶすと言っても毎度毎度きちんと目的を持って、あれを知りたい調べよう、あの人にちょいと聞いてみよう、とか、足の調子が良いから長く歩こう、桜が咲いたからあそこまで歩いてみよう、とか。
いろんな事を考えて午前10時から午後3時頃までを自由に過ごされます。
予算は月2万円。ランチ600円×30日でお釣りがくる。残りで雑誌を買ったり音楽CDを買ったり。
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年金手取りが月20万円。
基本生活費が光熱費電話で4万。食費・宅飲み3万。医療関係2万。交際孫こども関係2万円、家関係で2万円、雑費4万円。これで合計17万円。これにお小遣い2万円で、残りは1万円。
それなりに貯金があるのに無節操に使ったり、逆に心配だから手をつけないで毎月毎月苦しいと嘆いている方が結構いらっしゃいます。
「気が付いたら貯金が半分」と「計画的に貯金が半分」
今は利息が付きませんから運用しない人は貯金が増えると言うことはありません。大抵の場合取り崩す一方になります。ただ今のような将来が不安な時代だとなかなか上手く取り崩せません。
私は運用が上手くいこうが逆に運用なんかしなくて定期預金だけであろうが、何があろうが何にもなかろうが、定期的計画的(例えば5年ごととか)に取り崩すことを奨めています。
だって、その方がその人の生活が充実すると思うから。
不必要にお金残したってあの世には持って行けませんから。
例えば、毎月毎月取り崩すのが心苦しいのなら、
退職金の一部を、5年満期と10年満期に分けて入るとか
定期的に自動的に取り崩していく生命保険に入るとか
こんなのをお薦めしております。
さっきの上の人、余った最後の1万円/月。
「1年貯めれば、12万円だから、毎年旅行に行けますね。
これに取り崩し分10万円で豪華な旅行なんてどうですか?」
計画的に取り崩すと、人生が楽しめます。
(もっと具体的にプランを作りたい方、有料で賜ります、宣伝です m(_ _)m)
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