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2011/03/28

震災復興ファンド

野村證券が来月販売募集するそうである。500億円規模。
詳細は承知しないが今の時期にこのようなまだ何も進んでいない状況でファンドを出すというのは火事場泥棒的な雰囲気を感じてしまう。

一日も早い復興を願うばかりなのは私も同様である。そして以下これから、被災者ではない私が(被災者の事も考えずに)いい加減なことを書くことを許して頂きたい。でも離れているから分かることもあるということもご理解頂きたい。

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一日も早い復興、これは元通りにするという事ではないと思っている。
今回の大規模な沿岸被災地域、この地域の復興を以前と同じ形でやればどうなるかということを考えると、その地域の人口減少は否めない。それも半分、1/3という人口減少だ。
神戸が無事に復興できたのは大阪という経済圏が近くにあったからだが、今回はまず広さにおいてその比ではない。

普通に復興したとしても居住人口が減るとどうなるか。経済的にありとあらゆる消費が減ってしまう。市バス・コミュニティバスを元通りにしても収益はあがらない。病院を建て直しても患者数は半分、住宅地域や商店街は歯抜けだらけ。こんなことになるのではないか。

ニュータウン構想、昔都会の近郊で流行ったのがニュータウンだが、これに似たことをするべきなのではないだろうか。それこそいくつかの町村を合併して中核となる地域を作り、公的機関・行政機能を充実させてその周りに住宅地域を発展させる。漁業などの商業地域やセンターを作り効率的に運営する、そうすることで将来、東北地方の5本の指にはいるような都市にして、都会や近隣地域からの人口流入を計れるようなニュータウンを作る。
最新の漁業加工場と流通機能、観光資源も見逃せない。こういった経済的中核を作るチャンスである。そう言うことを考えないまま単純に行政縦割りのままに復興をするとなると、

「道路は元に戻りました、箱ものも一杯出来ました。でも人は歩いていません、
 ゴーストタウンみたいです」

こんな街ができあがってしまう。しかも維持費だけで街がどんどん疲弊する(現在多くの公立病院が赤字経営だとか市バスが赤字だとかと同様に)。住み慣れた場所を離れたくないという思いは強いとは思うが、全くのそのまま集落でと言うのは将来的に見ると余計な負担が増えることになる。

ゴーストタウン、使われない箱もの(人口が減ることによって今までは使われていたけれども将来は無理になるような箱ものも)は作ってはいけない。今まで以上に力が出るものを作っていかなければいけない。

確か気仙沼あたりはいくつかの漁獲量が1位だったと記憶しているが、例えば魚の流通から加工から販売から、相当な力を出しうる潜在力、もっといえば中小主体の漁業関係者を大きな経済体としてのパワーをもちうる地域だと思っている。そんな拠点がつくれないだろうか。

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野村の震災復興ファンドがこんなビジョンを持っているとは思えない、おそらく、既存企業などに資金繰りを手当てするようなファンドであろう。単純な仲介業、それも震災という話題にかこつけた、あるいはこういう名前を付ければ資金が集まり手数料が稼げるだろうという思惑で募集するファンドのような気がしてならない。

野村證券くらいの規模ならばせこい商売をせず、もっと大胆な関係するみんなが元気の出るようなそんな投資ファンドを提案して貰いたいものである。

将来構想があって、それが日本の漁業中核都市になるようなファンドなら、投資としての醍醐味も出てくる。地域の人々も活気づく、そう言う部分があるのかどうか。ファンドの詳細が発表されたら(期待しないで)見てみようと思っている。


※震災で資金繰りに困る企業にお金を融通するという点は悪い事じゃないと思っています。でもね。。。。。ってことで。ゴーストタウンを作ることには反対したい。今必要なのは将来が元気になれるためのビジョンなのだから。

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