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2011/03/01

財産はないけど遺言書があった方がよい6つのケース

相続対策と聞くと、相続税をどうやって節税するかってな話を想像する人が
多いと思いますが、相続税払うほど資産のある人は年間の死亡者からみると
1〜3割程度です。ほとんどが相続税かかりません。
それでももめる遺産相続! 何がもめるかというと「遺産分割」でもめるの
ですね。(※税制改正で相続税基礎控除が減額されるので対象者が増える予定
になっています。)

遺言書を用意しておいた方が良いパターンをまとめてみました。

■夫婦には子供がいない! ケース1:子供がいない場合
  法定相続では、配偶者の兄弟姉妹が4分の1の権利をもっています。
  従って、凍結された銀行口座や、不動産の名義変更にはこの方々の
  「ハンコ」が必要になってくるわけで、円滑な親戚関係ならまだしも
  そうでない場合は最ももめることになるケースです。
  「いつでもハンコ押すから」、これ信じちゃいけません。
  人間の性です。そうだったらもめません。

■ケース2:相続人が全くいない!
  相続人がいなくとも、晩年にお世話になった方やホームの関係者などに
  清算して貰おうと考える方は多いのですが、、、なかには痴呆が進んで
  あっちにもこっちにも「遺産やる」と耳打ちするご老人問題、なんてのも
  あったりします。遺産をの行き先を指定しておきたい場合には、頭が
  しっかりしているうちに遺言書を揃えておきたいものです。

■あいつの方に財産が行くなんて! ケース3:先妻と後妻の子
  先妻であろうが後妻であろうが血が繋がっている子供には通常相続権が発生
  します。が、先妻と後妻が仲が良いなんて話は滅多に聞きません。だから
  しっかり遺言書で指定しておく。
  これは重要です。ただし、いくら連絡を取っていなくても法定相続のうち
  の遺留分というものがありますので、これには留意が必要です。
  あと、連れ子を養子にしておくとか別の面も考えたいものです。

■私が介護の中心だったのに! ケース4:長男の嫁に財産を分けてやりたい
  遺産分割でよくお聞きするのが、「長男の嫁が舅・姑の介護の世話をした」
  これの財産価値。残念ながら、長男の嫁には相続権そのものがありません。
  血が繋がっていませんから。蚊帳の外。だからこそこういう場合には遺言書
  を書いておきたい、あるいは(嫁から)書いて貰っていてほしい、のでは
  ないかと思います。

■ケース5:内縁の妻に分けたい!
  家での会話がないとか、こっそり浮気しているみたいみたいな話は少なからず
  あります。自宅が面白くなければ外に彼氏・彼女を作ってしまうのはある意味
  当然の帰結のような気がします(きっかけがどっちなんて話はとりあえず省き
  ます)。内縁関係には当然ながら一切の相続権はありません。もし財産を
  残したい場合は遺言書が必要です。このような場合は公正証書遺言などの
  公的な制度を利用するのも一考ですね。

■自宅しか財産が無い! ケース6;遺産が分割できない場合
  相続人は複数人。財産は自宅5000万円と貯金300万円。でも葬式代で
  現金はスッカラカン。このような場合に財産を平等に分けるのは無理です。
  (共有名義とかもありますが)。
  多少の現金があったとしても、自宅を貰った人は代わりに現金を
  放出して相続するということもめずらしくありません。平等に分けると困る
  場合には遺言書が有効です、
  ただし、遺留分というものがありますのでこれには留意が必要です。

 これ以外に、親が事業や農業などをしていて長男がそれを継いでいる場合、
 これを分割できない、というパターンもありますね。
 私の実家の近くでは生前に子供達全員を集めて「農業継ぐ子に全部やるという
 遺言書くから。あとは相続放棄だ」とせまった親を聞いたことがあります。
 (※でも結局継がなくてもめてたりするパターンもあったりするのだけど・・・)

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相続対策には

分割面、資金面(相続税ほか諸費用)、そして最後に節税面

この3つの対策視点が必要です。
なのに節税面を先に考える人が多いのが現実。
総合的に考えようと思うと最適なところ信頼できるところに相談することをお奨めしますよ。どこか一方に偏る相談は御法度だと思います。

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