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2010/09/28

自社株買取の誤算(税金が数十倍変わる話)

Aさんは、40年ほど前に会社を作りました。
資本金1000万円、定款上1000株で、当時親戚の人にお願いして役員になって貰って分けてあります。当時いくらかの出資もしてもらいました。
つまり、1000万円で1000株ですから、ひと株1万円です。(※分かりやすいように1万円にしました。)

でもそろそろ会社を子どもに譲ろうかと、分散した株を買い取ろうと計画中です。


会社は40年間で、ビル1つと倉庫・駐車場、それに現金。これだけで資産価値5億円です。
さてひと株いくらで買い取るか?
こんな時、ひと株の価値はというと、5億÷1000株で、50万円。
つまり、自社株には 最初の値段 1万円と 今の値段50万円があるわけですね。

同じ株なのに値段がふたつ。いちぶつにか(一物二価)と言われます。

  ●経営者側からすると、ひと株1万円で、内部留保・資産がある。
  ●赤の他人からすると、ひと株50万円の価値がある。

経営者同士、例えば奥さんの株を買い取るのならひと株1万円。
遠い親戚しかも相続されて姪っ子、なんて言う人の株を買い取る時には50万円です。
売り買いする人が、全体の何%の株を持っているかで、値段が変わるのが自社株であったりします。

同じ事が自社株を売る時にも言えます。
これちゃんと考えておかないと、贈与税や所得税がかかります。

つまり遠い親戚のひと株1万円で買った人から50万円で買い取ればこの人は49万円の所得で所得税。
ひと株1万円で買った人から1万円で買い取れば、49万円の贈与があったということになって、贈与税。(49万円だけなら贈与税の基礎控除内ですけどね)

この対策にはいろいろあって、本業はやはり税理士さんの分野だと思います。というのは節約するのは税金の話ですから。

数年掛けてうまく買い取る計画をするかどうかで、払う税金が全然変わってきます。
もっとうまく考える人は、生命保険かなんかで社長退任時に解約すれば買い取れるだけの現金が作れるようにプランを考えておられます。生保で節税しながらきちんと株の移転する費用を作っておく。

分散したままで放っておくのならこの手の問題は生じません。
でも、あの人の株が手の届かない所に行っちゃってる、今のうちに取り戻しておきたいな。でも1万円だと思ってたのが50万円!こんな現金は想定外。
きちんとキレイに子どもに譲りたいんだけどな。

意外とワンマン社長(←良い意味ね)で頑張って来られた方にこういう問題がよく起こるようです。


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