住宅ローン控除はいつが得?
住宅ローン控除!
家買った人には所得税わりびきます〜、景気対策の特例ですよ〜、なんて言いつつ平成13年からずーっと続いています。
予定では25年までは続く予定です。ずっと続いてはいるのですが、その額はというと、かなり変遷があったりします。
平成20年購入の方は、最大で160万円。
ほんとうは景気が良くなりこのまま消滅の予定だったのがサブプライムローンの結果、昔のように500万円までに拡大されました。
さらには親などからの住宅購入のための贈与について、贈与税の非課税枠が拡大されています。
親から子へ渡して、若い世代がガンガン使っちゃってね、という政策ですね。
でも私の知るところ(身近な知るところ)では、この10年間で、親世代の経済力は格段に弱くなっているような気がします。
さて、住宅ローン控除。払っている所得税を取り返すという控除なので、所得の低い方にはあまりこの控除枠は関係有りません。年間10万円の所得税なら10年間控除を受けても、100万円しか戻ってこないと言うことです。控除枠がいくら大きくても関係なし!。
でもしかし、例えば、親50歳・子どもは独立。
こんな方だと扶養人数が減っていますから所得税50万円こんな方は大勢いらっしゃいます。こういう方は、毎年の所得税が50万円から0円に減ってこれが10年間でトータル500万円戻ってくる、みたいな計算になりますね。(もっとも50万戻そうと思うと5000万円以上のローン残高なんでよく考えないと無謀ですけど。)
それに、住宅ローンの残高の1%戻しで、ローンの金利は2%だったら、ローン組まない方がキャッシュフロー状は得。
家というのは、損得で買うモノじゃなく、自分のライフプランで買う時期・買える時期があるってのがポイントですかね。(あるいは買わないという選択もありますし)
各年ごとの控除率を示します。(クリックで拡大)
住宅ローンアドバイザー用の備忘録です。
| 固定リンク
「FP-不動産・ローン」カテゴリの記事
- ローンありの家は、資産か負債か?(2021.11.29)
- 「全室、駐車場あり」マンションなんてあったよね(2021.09.29)
- 2年売れてない物件、ご近所の話(@京都市内 右京)(2021.08.30)
- パルスオキシメータ、品薄なんだ~(2021.08.22)
- 不動産の勧誘電話(重なるときは、重なるね~)(2021.06.12)
コメント
平成20年に入居した人は、ローン控除されているだけ、控除されていない家庭よりマシなのでしょうか。
その年は、やはり世界的に厳しい財政状況でした。
21年入居者に比べると、20年入居者はどうしても詐欺にあっているような感じがしてならないのですが、その考えの人は政府を訴えることは可能でしょうか。
それとも更に特例を発案してもらうこと(まぁ不可能でしょうが)は無理ですよね?
takさんの意見はいかがでしょうか?
投稿: 城 | 2010/07/01 16:00
はじめまして、takです。コメントありがとうございます。
翌年の人より損していると訴えて、それを認めて貰うのはなかなか難しのじゃないかと思います。私だと、年金支給が65歳からと5年引き上げられたせいで、「昔の人より1000万以上損してる」、と訴えたいです。
それよりも考え方を変えて、
新しい家で新しい生活を早く始めることができた!
新居という夢を早く実現できた!
(住宅購入に限らず)ご自身のライフプランをそんな気持ちで考えて頂くと、数百万以上の価値になると思いますよ。
最近のエコポイントにしても、子ども手当・高校授業料無償化にしても、後期高齢者制度にしても、半年くらいの準備期間しかなくて急に決まることが多くなっているようです。首相が1年ごとに替わる時代で国民の気持ちが届いていない(支持率が維持できない)間は仕方ないのかな、と思います。今は日本にとって政治・政策の過渡期ですね。
FPにとっては今は非常にやりにくい時代です。でもだからこそFPの真価が、クライアントの損得ではなくライフプランの充実として求められてくる、と考えております。
投稿: tak | 2010/07/01 18:31