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2009/08/24

相続の判子代・ハンコ代

どうも「10万」とか「50万」とかの相場額を知りたい方が多いようなのですけどね、全然違います。
どれだけの財産の相続かってのが問題となります。
「1億もらう権利がある時に、10万円で妥協しますか?」ってな話。
要するに、どれくらいで納得してくれるかという話であって、最高額は権利分まで。

こんな風にもめたらどうしましょうか?
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Aさんが亡くなりました。奥さんはすでに他界して、相続するのは長男と次男。
長男はAさんと同居していました、そして、長男と次男は仲が悪い。

相続財産は貯金はほとんどなくて、財産は、Aさん名義の土地と家と畑だけ。
不動産の価値は2000万くらい。


Aさんは遺言で、全財産を長男に譲ると書いていましたが、ご存じのように現行法では遺留分という次男の相続分があります。
遺産分割協議がうまく進められなければ、銀行口座は解約できず、土地も死んだAさんの名義のままか、長男・次男の共有名義になりますね。
次男さんは、判子代くれれば、銀行口座も不動産も兄貴の名義にして良いよ、なんて言ってます。がその額でもめています。

分割協議はまとまっていないのですが、次男さん、お金に困って、この共有名義の不動産を担保にお金を借りました。そして払えなくなりました。
債権者が、お金を返すか不動産の共有部分を買い取れと言ってきています。


さあ、判子代いくらですか?
あとから変なことでもめるのなら、スパッと500万(不動産価値の半分×遺留分1/2)払うのもありだったりするわけです。(※)

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上の話しは私が作った話です。
ま、こんな事例もあるということでハンコ代考えてください。

ハンコ代に相場なんてありません。それに相続財産以外に生前の部分って当人同士しかわかりません(当人どうしでも分からないことが多いです)から、円満に解決する額で決めて下さい。

昔の家督相続の考えを主張する人、現行の兄弟は平等という考えを主張する人、いろいろな思いや考えが交錯するのが相続です。今まで面倒を見てきたとかお墓どうするかとか。
もちろん、裁判すれば現行の法律なのですが、遺産分割で兄弟仲が悪くなるほど禍根を残すことはありません。

目先の財産じゃなく、一歩引く時は一歩引く、こんな姿勢も必要じゃないかと思います。正直、あれこれ言っている人って、人間的にどうかな、なんて思ったりします。少なくとも子供とか赤の他人には見せたくないな、なんてね。

 「100万でハンコ捺すよ」
 「お前には世話になっているし、200万と言いたいところだけど、
  お前、家の頭金もらっただろ、だから150万で。」

まあ、兄弟の関係にもよると思いますけど、今後の付き合い考えるとこういう感じも悪くないと思ったりするのです。


もっとも大抵の人は、相続なんていきなりやってきて、どうしようどうしようどうしよう、なんて思う人の方が多いんだと思います。
相続税のこととか、債務のこと(相続放棄は3ヶ月以内)とかありますので、相続で困ったらすぐに誰かに相談することをお勧めします。

(※500万の現金が用意できないとかありますけど、、、
 これはこれで分割払いするとか借地契約にするとか、
 生前に親から贈与を受けておくとか、ま、事前に行う対処はいくつかあります)


ちなみに行方不明の相続人がいる時は、遺産分割協議ができませんからこれも要注意。
失踪宣告するとか不在者財産管理を裁判所に申し立てておくとかこういうことが必要です。放っておくと、相続人が子・孫まで増えてだんだん手がつけられなくなります。

相続は、お金の問題であると同時に、気持ちの問題であると思っています。一般にはお金に目が行きがちですが、例えば、「そこに住んでいる」事自体が見えない財産であったりするわけです。
相続はお金では取り返しがつかない問題を生じることが結構ある、だから私は気持ちの方を優先させようと思っています。(ご相談されたい方がいらっしゃたならば、いつでもどうぞ、結構、相続事案には強いですから。)

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