年金の積立金が2031年に底をつく
GW中のニュースでした。ついに具体的にこういうニュースが流れるようになってきましたね。
★「年金は31年度に破綻」マイナス1%成長で、厚労省試算
2009年5月1日(読売新聞ニュース)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20090501-OYT1T01015.htm
厚生労働省は1日、実質経済成長率が今後長期にわたってマイナス1%
前後で推移すれば、公的年金は積立金が枯渇して制度が破綻(はたん)
するという試算結果をまとめた。
試算では、物価上昇率、名目賃金上昇率、積立金の名目運用利回りが、
今後それぞれ過去10年間の実績値の平均(マイナス0・2%、マイナス
0・7%、1・5%)のまま推移し、実質経済成長率がマイナス1・2%の
状態が続くと想定。このケースでは積立金が2031年度に底をつき、
年金給付の財源が足りなくなることがわかった。
かなりの方から「年金いつまでちゃんと貰えるかわからないよね」なんて聞きますが、本音は、何とかなるんじゃない?なんて思ってる方が多いのだと思います。現実味がないわけですね。
10年15年前だと、
「給料が減ることなんか思いもしなかった」
「会社が倒産なんて自分には関係ないと思っていた」
これが今は、全然不思議じゃない時代。だから年金も同じ道をたどるとすると、あと10年すればもっと現実味を帯びてくる、そんな風に思っています。
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なんで積立金がなくなるのか?基本に戻りましょう。
入ってくるより出ていく方が多いからです。単純です。
貯金が無くなっていくのと同じですね。
収入>支出にすれば、積立金はなくなりません。
◆現役世代が払う保険料(税金でも良い)を2倍くらいにするか
◆年金水準を半分にするか
支出の方が増える原因はというと、書くまでもないことですが、
少子化+非正規の増大 ==> 年金保険料収入は減っている。
大量退職+今までの年金水準で支給 ==> 支出は増えている。
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でいつも問題になるのは無駄遣いの件。
50万円の給料の旦那に、100円200円の無駄遣いを怒っている奥さん
の状態ですね。
年金支出は一般会計で毎年10兆円。年金制度での支出は毎年50兆円くらいです。
毎年ですよ毎年!
で、マスコミは100億200億の無駄遣いをことさら騒ぎたてているのが日本のテレビ。
マスコミももっともっと真実を報道して貰いたいものです。
無駄遣いの件はガンガン指摘して是正して欲しいものですが、それと同時に真の財政状況も報道しなきゃいかんでしょ。
ところで民主党の一部議員さんには本質をついた質問・追求している方がいます(民主党の亜流勢力?)、こういう議員さんが増えて欲しいものです。(残念ながら私の選挙区ではないし、亜流なので比例にも入れられない、、、、、ので、次回もやっぱり自民党に投票かな。)
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繰り返しますけど、年金制度は、収入<支出であればそのうち破綻しますけど、
収入>=支出なら破綻しません。そんな制度にすれば「年金制度は破綻しない」
つまり、年金制度は破綻しなくて、破綻していくのは個人の家計、ということです。
無防備な家庭は、今度対処が必要となってくるでしょう。ですので、私は自分のリスクとリターンをしっかり把握して自分で運用していくという観点が必要になってくると思っています。
安全な運用からハイリスクの運用までいろんな運用がありますが、ほとんどの方はリスクとリターンの意味が十分わかる前に、、、、つまり自分の「ライフプラン」を考えずにリスクを適当に理解して、そして運用に手を出しているように思います。
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