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2009/03/27

二極化はここでも。選ばれる客とは

不景気だ!節約だ! 年度末を控えて失業者が増える!
もっと悪くなる! なんてニュースでは言ってます。

広告チラシも、安売り合戦。イトーヨーカ堂とイオンが競って値下げ宣伝です。一時の物価高も少し落ち着きましたけど、少しでも安いモノを選ぶのは庶民の心理。どっちのお店に行こうかな?

でも待ってください。普通のお店では、

   店が客を選びません。
   客が店を選びます。

私が日頃お話しする相手はサラリーマン以外の、個人の自営業の方とか個人営業されている方も少なくないのですが、一様に、客を選ぶ時代になったんだと思うことが多いのです。

ある少し大きな美容室の店長さん;
 
  「店の改装に合わせて工事中にこの辺り近所一帯に、初回40%offなんて
   いうビラ撒いたんですよ。これ、撒いた後もの凄い客が来て、そのあと
   サーっと引いて。あとが続かない、あまり効果ないんですよね。しかも
   そう言う客に限ってクレームが多いんです。こっちが疲れちゃう」
   
ある保険屋さん;
 
  「いつも通っている会社の門前とかで保険のビラを渡したりするんです
   けどこの十年で、反応が全然変わったんですよ。のれんに腕押しとい
   うか、全然反応ないなんてこともしょっちゅう。それより、今契約さ
   れている人を回ってアフターフォローした方が反応がいいということ
   に最近気づいたんです。」
 
ある建設関係の方;
 
  「下請けだから、直接仕事くれるのは工務店とかなんですけど、今景気
   悪いでしょ。はなから金払う気ないところがあるんです。いきなり後
   から2割まけろとかあり得ないこと言ってくる。事情があるんだった
   らこっちも短い付き合いじゃないから理解できるんですけどね、最初
   からそんな気だったら、もうお前とは付き合わないよ、って思うんで
   すよね。表面上はいままでと同じようにしてますけどね。」
 
 
 今、企業はブランドイメージを大切にしています。でもこの「ブランド」も度重なる「偽装」問題でガタガタに壊れてしまいました。残っているブランドも、消費者から見れば以前とは一歩引いた目で見るようになっています。少なくとも私は「ホントか、ほんまもんか」と疑いの目で見ています。
 中小企業や個人は、最初からブランドイメージなんてありません。あるのは自分を知っているいくばくかの顧客とその関係者周辺のみ。だから皆さん時代の流れに敏感だったりするのかなと思うわけです。
 ほとんどの方は、自分が店を選んでいる! と思っているはずですが、世の中はもう変わってきています。

---------
 
 個人主義時代の到来。
 個人主義と言う言葉は悪い意味で使われる時もあるのですが、これからは個人主義の時代だと思っています。
 
 例えば自動車。
 
   「マツダのロードスターに乗りたい」
   「トヨタのレクサスじゃなきゃダメ」
 
 こういう個人主義を取る方は、全体から見るとごく一部。ほとんどの生活者は、日産でもホンダでもどこでもよくて、
 「限られた予算で自分の目的にあったのはこれ」 という観点です。モノへの視点が変わってきたと言えます。所有するという観点ではなく、いかに居心地の良い生活ができるかという観点への変化です。すなわち所有ではなく買うという行為に満足感を感じるかどうか。

買うという行為において、「自分は選ばれた客」だと感じられるかどうか、が満足感を左右する。
簡単に言いますと、

  「車はどっちでもいいんだ。こっちの営業マンの方が感じが良いからこっち」

これで買う車が決まる。
営業マンの仕草からこの人とは長い付き合いが出来そうだ、アフターフォローもしっかりしていこう、なんて言う雰囲気を感じられるかどうか、これを無意識に感じているのじゃないかと思います。
 
 金を払って、その対価として、モノなりサービスを受ける。
 これが消費経済の基本ですが、
 
   「金払うのは俺だ、お客様は神様だ!」
 
 なんて自分自身で思っている客なんて、営業マンからしたらうざい客の何者でもないのです。
 
 これからは個人主義時代の消費経済、すなわち、金銭を媒介にお互いの信頼関係を築いていくという経済。
 
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 「お宅のスーパーのサラダはみんなタマネギが入っているので買えません
  もっと客のことを考えて作ってください!!」
 
 あるスーパーのお客様のお便りコーナーに張ってあった一枚の内容です。
 普通にここで買わなきゃいいやん、と思うのは私だけでしょうか?
 
 同じものが、他のスーパーで安く売っているなら私もそちらでお買い物しますけどね。スーパーで買う消費物・生活用品の購入額は、人生のお金全体で考えると2割〜3割だけです。
「選ばれた客としてどう自分に生かして使うか」、これが私の言う個人主義時代の経済。繰り返しますが、モノやサービスを金銭を媒介にして、お互いの信頼関係が深まるかどうか、です。
 
 
 
 なんか今日もダラダラ書いてしまいましたけどね、 (^_^;)、
 1万でも100万でも1000万でも、ただ単に使っているだけでは、「生きてこない」し貯めるだけではもったいない。個人主義としての自分のお金の使い方「選ばれた客としてどう自分に生かして使うか」、この春からの私のセミナーのサブタイトルにしたいと思っています。
たぶんこれから将来この「お金の使い方の二極化」が、大きなトレンドになると思っています。


ちなみに、私もお客さん選んでます。基本部分はどんな方でも同じなんですけど、プラスαのところが、どうしても相手次第で、力の入れ方が変わっちゃうんですよ。この人信頼できる人だなぁと思うと、ついつい頑張っちゃう。
逆に、

 「生活苦しくて何とかして欲しい、でも節約なんて嫌だし、
  今までの生活は絶対守りたいし。魔法の杖あるんでしょ。」

こんな人はお引き取り願っています。

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