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2009/02/20

給料はもはや増えない! GDPマイナス12.7%の恐怖

今週はじめ、GDPのニュースが出ました。08年10〜12月期の国内総生産(GDP)の実質成長率が記録的なマイナス、実に年率換算でマイナス12.7%。

GDPの推移をグラフにしました。日本のGDPはこのところ500兆円前後を行ったり来たりしています(上の図)。

さて、GDPは内閣府の国民経済計算(SNA)で発表されますが、ここでは雇用者報酬というデータも存在します。そこで、GDPと雇用者報酬について1990年を100としたグラフも描いてみました(下の図)

Gdp

おわかりですね、GDPが増えないと雇用者報酬は増えないのです。
例えばGDPがマイナス12%なら、500兆円のうち60兆円減少するということになります。
雇用者報酬マイナス12%だとすると、年収500万円の人はマイナス60万円に相当します。
もちろん、これらは、マクロの視点です。個別企業では儲かっているところそうでないところいろいろありますね。

雇用者報酬は全体傾向で見ることになりますが、個人単位で見ると大きく影響するのが「賃金構造維持」というやつでして、これはつまり、1歳上の先輩との給料差のこと。年功序列がまだかなり残っている企業ではこれが大きいのです。
給与体系で賃金構造という要素を加味すると、今、1歳差の賃金構造維持分は月額5千円ほど。5000円×16ヶ月(ボーナス含む)として8万円。給料の約2%がこれなのです。
マイナス60万円、プラス8万円、合わせてもマイナス52万円。

マイナス52万円。一四半期だけで済めばボーナスで吸収できますが2年3年と続くようならかなり厳しい。で日本の今の総理は、全治3年といってますがどうなるでしょう。


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GDP60兆円の減少を食い止めるにはどうすればよいでしょうか?
どうすればいいと思います? これが分かれば貴方も総理大臣になれます。
元財務大臣のように酔っぱらってるような状態じゃないのです。


定額給付金は、いつも使っていることに使えば、波及効果が少なくて(要はその分が貯金に回ると言うこと)、いつもは使っていない物に使ってこそ波及効果が出る。だいたい今の予算規模は2兆円、全然足りません。

公共事業は、波及効果という点ではそこそこ効果があります、ってんで、がんがん、箱もの施設・使わない道路を作って、過去100兆200兆という規模で大きな借金を作ったのが日本です。

最近ではいざというとき避難場所にもなる小中学校の耐震化工事とか、セーフティネットとしての仕組みや施設充実こんなのをあげている人も多いようです。

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今、個人の金融資産は1500兆円あります。このうち銀行に預けられている資産は900兆か1000兆円。
でほとんど65歳以上の人が持っています。ですので、このうち、6%を使って頂くような政策をとれば、GDP減少に歯止めが掛かります。

高齢者の平均貯蓄額2400万円ほどです。
これは退職金という大きな要素があるのですが、現実それ以上持っていらっしゃる方も多いです。で、将来が心配で使えない。使えないまま亡くなって次の人に相続される。で、その相続される人も高齢者だったりする。

お金が回っていないのですね。

どうやって「貯金を取り崩す」なんていう政策が作れるか。お年寄りにだけ消費税を上げる、なんていう政策は絶対できませんから、ここは、相続税の強化。これが一番まともじゃないですかね。

ほとんどの人は、相続が起こって(つまり誰かが亡くなって)はじめて、相続税ってどうなっているんだろう、なんて思ったりするものです。で「あっ俺には関係ないね、税金掛かるほど資産ないし」ってなるのが普通。
亡くなった人の名義の土地とか預金とか株式とか債券とかいろんな資産を合計して、法定相続人が何人で、、、、という計算をしなきゃいけません。で、相続税を払うくらいに資産を残して亡くなる人は全体の5%くらいです。

例えばね、こんなのはどうでしょう。、銀行預金と現金で1000万以上残して亡くなった人は、一律で5%の相続税がかかりますよ、なんていう相続税。で、その上で、今までのように、土地とか有価証券とかと足し算して相続税をかける。こういう風にすると、現金1000万以上あったら損なんだ、なんて何か物を買ったり、土地とか株とかの資産を買ったりしませんかね。
日銀がついに買い手がいないので自らコマーシャルペーパーを買い取りますよ、なんて言う金融政策を採り始めましたが、きっと、「金融政策だけじゃ限界だ、税制も見直してくれぇ〜」なんて思っているに違いありません。

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 将来が心配で心配でという方には「使いましょうよ」
 あまり考えずに使っている方には「人生まだだ長いですよ」

私も時と場合でいろいろ言ってますが、折角のお金、うまく使ってこそお金だと思いますよ。うまく使ってと言うのは、前向きなお金の使い方。
借金がしんどくてとりあえず返済、なんてのは後ろ向き。借金におわれるのは論外です。

だいたい「不況だ不景気だ」なんて騒いでいるのは男の人ばかりで、女性の方がうまく対処しているように思うのは、ある種の偏見でしょうか、良い意味で羨ましかったりします。

『景気対策だ!景気が大事なんだ!』と言い続けて、何の成果もなく半年引っぱっている首相より(※)、『あっこれ安い、まとめ買い!』なんて言う主婦の方がはるかに対処能力が高いと思うのだけど。
 (※景気対策としては全く評価しておりませんが、中小向け融資とか地方向けとか一部分、評価しているところもあったりします。)


前向きなお金・・・・
 適切な借金・適切な貯蓄ができてこそ前向きなお金の使い方ができるのだと思っています。


  あなたはお金をどう使っていますか?
  前向きに使っていますか?


気になる方はご相談を、といつものように書きたいところなのですが、
    「前向きな使い方って?」
なんて聞かれても答えられません。自分の人生を豊かにする使い方、これは自分で考えるしかありません。私の仕事は「適切な借金・適切な貯蓄」までですからね。

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