« クリスマスプレゼントはローンで買うな | トップページ | 全国市議会の議員年金が、3年後に破綻の見込み »

2008/12/26

企業年金・企業退職金がピンチ

今日はファイナンシャルプランナーというよりも企業年金総合プランナーとしての話です。

世界中の株を始め、多くの投資性資産が下落しています。
こういうモノに無縁のあなた、無縁だと安心していてよろしいですか? 
年金・退職金は大丈夫でしょうか? 企業年金も企業退職金もどちらも会社が従業員の退職時の原資を積み立てるという点で同じモノです。

こういった資産はリスクの大小こそあれ、(非常に高いリスクのモノから低いリスクのモノまで)投資性資産で占められています。

5年ほど前に日本中にリストラの嵐が吹き荒れ、ホームレスが増加したころ、年金資産もやはり目減りし、多くの企業が年金基金の解散・厚生年金の代行返上・年金給付の縮小を労働組合と協議しました。

貴方の会社は数年前に年金制度が変わりませんでしたか?

今回の不況、それよりも悪化しています。
というのは、以前より年金資産に占める株式の比率が上がっています。外債の比率も上がっています。しかも国際的会計基準の変更で、積立不足がすぐに財務諸表に表れる制度に変わってきています。
株式、日本株・欧米株で半減、BRICsで6〜7割減。安全を見た外債は円高で3割減。100%日本国債だったとしても予定利率には届いていない、、、、、、すなわちほとんどみんな積立不足が出てきている状況です。

企業の資金が潤沢なら、「積立不足ですね、はい、積み増しますよ」で終わりです。
で今、簡単に積立不足を解消するために回せるほど資金潤沢な企業がどれくらいあるか。
従業員1000人×一人あたり2000万の資金、としても単純に200億円の資金なわけです。これが目減りしているのです。

過去の労使協議の結果、

  ・確定拠出100%の制度

にした企業はリスクとリターンを各人に振り向けていますので企業会計には関係ありません。
しかしながら、確定拠出100%の会社は少数派で、ほとんどの企業は

  ・確定拠出と確定給付をミックスした制度、や
  ・ポイント制なる変動要因を含んだ確定給付型

に移行した企業がほとんどだと思います。

従来からの生保系が得意とする税制適格年金などの積立を主とした所はまだ損失は少ないでしょう。しかし、他のリスク資産比率を増やしていた企業は非常に影響が大きいと思います。

基本的に日本の制度においては、年金資産・退職金資産は企業の外で保管管理されています。(適格年金資産が生保に積み立てられている、など)
ですので、倒産や合併があっても、この積立分の原資は原則保障されています、が、あくまでも原資分だけです。
将来に亘る利率部分までは保障されていない・・・・・すなわち、終身年金の毎年の受取額が変更される、、、、、こんなこともあり得ます。

麻生首相はこの不況は全治三年と言ってます。
制度の変更は労使協議を経て少なくとも2年くらい掛かりますから、来年再来年と厳しい状態が続くなら、また制度変更が議論されてくる、なんて思っています。

|

« クリスマスプレゼントはローンで買うな | トップページ | 全国市議会の議員年金が、3年後に破綻の見込み »

FP-年金・老後」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/61456/43523745

この記事へのトラックバック一覧です: 企業年金・企業退職金がピンチ:

« クリスマスプレゼントはローンで買うな | トップページ | 全国市議会の議員年金が、3年後に破綻の見込み »