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2006/12/21

それでも医者(理事長=経営者)になる?

医者の資産を守れない!!

数年前から厚生労働省で「医業経営の非営利性等に関する検討会」というのが行われてきました。
来年から病院経営が大きく変わります。


病院経営は今も昔も難しいものなのですが、患者さんが増えてくると病院が大きくなるというある種の形態がありました。丁度、小企業の社長さんが中企業の社長さんになっていく、こんな流れでありました。


  開業医→(収入が増えて)→医療法人
     →その後は、病院をどんどん大きくする

 
これで資産が増えていく。病院の土地建物3億。設備3億。これがどんどん大きくなっていく。(もちろん、衰退していく病院もありますよ)

そして、病院の資産は、経営者である理事長の資産として、そのまま相続財産となっていました。

が、来年度からの病院は変わります。


設立時の資本金だけを財産とするのです。
病院がいくら大きくなってもそれを自分の資産にすることはできなくなります。

出資額限度法人という形態です。
相続時も最初の設立金のみが相続財産となります。
病院の資産は自分のものになりません。

会社なら儲かっていれば、出資金に応じて配当を出せますが、医療法人は公益非営利のため配当を出せません。病院の資産(儲け)は病院にとどまって、自分には報酬しか得られなくなります。



そしてもし病院を解散すれば? これが大問題・・・・
病院の資産(含み益)はそのまま他の病院に寄付して経営を続けて貰うか、それとも国に寄付するか、、、、こんな制度改革の流れになっています。

じゃ、理事長報酬を無限に増やせばいいんじゃないか、、、、これは所得税が増えますし、報酬上限をつくろうという動きがあります。

すべて、健康保険費用の増大を食い止めようと言う政策のためです。
健康保険で資産を増やすのはケシカランという訳です。

これからの医者の生きる道(経営者としてなら)は、健康保険を離れた自由診療の世界だと思います。

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すでに今年、医療法人化のラッシュはすぎたようです。
厚生労働省の医療法人数の変化を見ると、例年毎年1500ほどの数が増えていましたが、H17年は一気に11000の法人数増加です。今年は下がりました。医療法人の数はコンビニよりも多い数です。

今年までの法人化なら今まで通りでOK。
しかし、今年と来年で資産計算が大違い。
ということは、こんな制度は必ず是正されます。
十年くらい掛けて是正されていくのではないかと思っています。

医院経営受難の時代。
法人化なんて考えず、クリニックで細く長く地域のための医療に貢献される医者が増えていく。それと地域拠点病院(国公立大学系の大病院)、この二極化が進むと思います。


つまり、医者は、勤務医か街の開業医。この二極化に進むと思います。
もしFPとして医者の資産を守ろうと考えると、かなり難しくなるなぁというのが本音です。

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