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2006/11/12

右肩上がり定期預金=リスクが消費者側に大きい

 まとまったお金。これをどう運用するか。
今の低金利の中、銀行・証券会社・不動産業者はこぞってこの資金を鵜の目鷹の目で狙っています。

 株の価格が上がったり下がったり、これは仕方のないことです。証券会社には責任はありません。投資信託の基準価額が上がったり下がったりこれも、銀行のせいでありません。でも、分からないうちに、できるだけ消費者にリスクは回そうとしている商品もあります。
 
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 最近話題になった「満期日繰上特約付定期預金」「右肩上がり定期預金」なんてのがそうです。この商品は、4年間は年1.5%、以後10年目までで年3% のような高金利が付く定期預金。ただし、「銀行の都合により、6年目で償還することがあります。」なんていう特約が付いているのが問題なのである。
 
 定期預金で預けた方は10年間は引き出せないが銀行側は6年でも終了できる。
 これでは、消費者にとってはとてもアンフェアな商品では無いかと思う。

 原則中途解約不可(この場合、短期解約なら1割くらい元本割れ)。
10年目まで持っていれば3%の金利が付くはずなのに、もし世の中の金利が低いままだったら(銀行が)大損してしまうので早々と償還しますよっていう商品。
 逆に金利が予想以上に上昇しても10年3%という金利が決められているので、もし、もっと有利な貯蓄が出てきたとしても、10年間は引き出せない。
 
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 実は、この定期預金は、「定期」なんて名前がついているが、デリバティブ投資の一種である。でもって、価格(株・債券・為替)リスクではなく、金利リスクというものを主体にしている投資商品で、この金利リスクが一般の消費者にどれくらい理解できているかというと非常に疑問。そのリスクを消費者側に大きく持たせているような気がします。

 
 確かに今時、1.5%〜3%の金利というのは魅力的で、これ自体は悪くない。ただ、この魅力と引き替えに、預入期間の不利な部分が消費者に負担されている、と分かって預ける人がどれくらいいるのか疑問な商品といえるでしょう。

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