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2006/07/17

特別分配金

投信の分配金のお話です。
最近、毎月決算型の投資信託が大流行です。例えば100万円預けて(100万円で買って)、毎月約4000円、年間で5万円ほどの分配金が出る、というような投資商品です。

一番人気は、国際投信のグローバルソブリンオープンで、いろんな国の国債とか世界銀行の債権とかを中心に運用してる比較的安全な部類に入る投信。いろんな銀行を窓口に販売していることと、毎月の分配金がお小遣いにできるということで、5兆円以上の資金を集めてます。直近のグラフはこれ。(国際投信投資顧問のHPから)
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毎月分配型よりも1年分配型の方が有利なんだけど、私の取引銀行では毎月型しか売っていなかったので、これ以上口座増やしてもなぁということで、毎月型を選んでいます。そんでもって、私の場合は毎月の分配金を再投資しています。
 そうすると、毎月「再投資のご案内」ってのがやってきます。これです。
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毎月こんなのが来ます。本音を言えば、こんなご案内はいらないから、この葉書代分も分配金に加えてよ、なんていいたいところ。
 難しく見えますが、分配金の出る前の価値が(1)×(2)で、再投資した結果が(8)×(11)になるわけですね。そんで、次回は(11)が分配金前のところに表示され、あとはこれの繰り返し。あっ言い忘れていました。通常、投信の価格は1万口あたりで表示されています。 ちなみに(1)×(2)を計算すると分かりますが、だいたい30万円の元本です。
 投信は、基準価格が毎日変化するのでそのときの値段で買って、1万口あたり40円/月なんていう分配金を出しています。直近の基準価格が7823円ですから、月にして0.5%、年換算で価格が変わらないと仮定すると6%くらいという計算になります。

さて、本題。(4)の特別分配金です。
普通分配金の他に特別に出てるんだ、えへへ、と笑っている場合ではありません。
実は、この手の商品は分配金を出した日は、分配落ちと言って基準価格が落ちます。なぜかというと、分配前だと分配金を貰う権利があるのに、日付が変わっただけでその権利を失うから。だから前の日までは高い値段がついて、分配落ちで値が下がる。これが市場原理です。もちろん多少の価格のずれはありますよ。

で、この特別分配金。本当のところは元本割れした ってことを意味しています。分配落ちで、分配金は出したがその後の価格は元本割れ。
 その後の税金を見てください。税金は儲けの1割。元本割れ部分には税金はかかりません。(3)の普通分配金の1割が所得税と住民税になっています。

 元本割れと言っても、この手の商品は分配金を継続的に出しているので、これを含めた最初のグラフの方がわかりやすいと言えばわかりやすい。安定的に分配金を出しているので長期になるほどお得です。で、どうせ長期なら本当なら毎月分配型より1年型の方が手間がかからない分分配金は有利。


 グロソブの大ヒットで各証券会社が独自によく似たものを出してきて、結構このグロソブより成績がよろしいので、今激しく動いている円ドル相場がもう少し落ち着いて円高になれば、この手の商品もう少し買い増そうかと考えているところです。

 ※グラフをよく見るとわかりますが、買うときのタイミングによれば元本割れします。例えば98年秋のピークの時に買っていれば、その後4年間は元本割れです。比較的安全だと言われるこの投信でもこれです。そして、今みたいな好調なときに限って派手に宣伝して勧めてくるのが証券会社・銀行の常ですので、ご購入は各自の責任でお願いしますね。

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