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2006/06/30

相続時清算制度は損?

20人に一人は損する計算。その訳は・・・・
ーーーー
年間110万以上の援助を受ければ贈与税がかかります。
まあ、アカの他人が「ほれ、あげる」ってくれることは、普通はないでしょう。
一番多いのが、家を買うときに親から援助して貰うとき。
誰かから年間110万以上の援助を受ければ贈与税がかかりますが、これが親からの贈与だと特例があって

(1)5年分先取り、550万までは贈与税0。さらに1500万までなら割引

   <ただし、この特例は平成17年で終了>
(2)相続時清算制度で、3500万まで贈与税0。

この(2)がくせ者。
なぜなら、相続時清算制度は文字通り、相続時に精算する制度だからで、
正確に書くと
(2)相続時清算制度では、相続時に精算するので、とりあえず贈与時点では3500万まで贈与税0。

なんかですねぇ、不動産屋さんは、(2)を曖昧に言っちゃっているようで、かなりの方が誤解されてます。
3500万まで非課税、なんて言い切っている人もいるみたい。

相続税は、ある一定以上の資産を相続したときに払う税金ですが、その基礎控除は
5000万+法定相続人×1000万。
両親+子供2人で、親父さんが亡くなれば、8000万までは相続税はかかりません。
例えば、ちょっとした土地があって5000万、生命保険で3000万、会社から弔慰金が2000万、預貯金1000万。(生保・弔慰金それぞれ、500万×法定相続人の非課税枠があります。他にもありますが詳しくは書きません)
大体、これを越えると相続税がかかってきます。
この計算の時に相続時清算制度では、昔の分も合わせて計算します。相続税のかかる資産が増えることになっちゃうのですね。

ただ、相続税を払わないといけない人というのは20人に一人、という統計になっています。19人の人は控除内で収まってしまう。
だから、相続時清算制度を選んで得する人は、
 (a)結局、相続時にも相続税を払うほど資産がない
 (b)将来値上がりするものを、低い価格で、贈与しておきたい。
という人。こうじゃなく、相続時清算制度を選んでしまった、20人に一人の人は、損することになってしまいます。

相続時清算制度は、一度使うと、その親からの贈与はずーっと、この制度に乗っかります、解除できません。年間110万円枠はその親からは使えないことになりますし、たとえ1万円でも贈与をカウントする必要が(厳密には)あります。

ちなみに、相続時清算制度を選んで贈与を受けて、枠を越えたとき、とりあえず、20%の贈与税を払うことになりますが、これは、当然、相続時に精算され、払いすぎていれば還付されます。

相続税は累進課税ですが、控除枠を越えて、例えば5000万貰うとすると、貰った人はその20%の相続税=1000万円。これから控除200万を引いて800万の相続税になります。もらった財産が現金だったら払えるんですが、土地だったら現金を用意しないといけないんですよね。しかも10ヶ月の期限までに。だから物納が大流行。

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コメント

私も家を取得する時この500万円先取り特例を利用しようと思ったんですが、税理士に「1ヶ月前に制度が終了した」との事を聞かされがっかり。ところが代わりに”相続税先取り制度”の話を聞いて渡りに船と利用しました。確かに今後親からの贈与には税金がかかるといったデメリットや、然るべき日(親の遺産相続)に当時の価格で資産をカウントされるetc不確定な要素もありますが、私が家を欲しいのは今で今後親から援助してもらう気もありません。1回こっきりのカードですが、今使わずしていつ使う、といった気持ちでの利用でした。上限は3,500万円ですが、満額なんて使いませんでした(当然か?!)。親だって老後の蓄えが必要なわけですから。なので私が毎月返せる金額を親からの借金という形にして(税理士に借用書を作ってもらった)、返済出来ない分を相続税先取り制度でまかないました。おかげでローンを組まずして家を購入する事が出来ました(中古住宅ですが)。あとは今後デフレにならないことを祈るばかりです。。。

投稿: reinaayane | 2006/07/04 11:47

19人の方に入っているのなら、全然問題ないです。
でも、もし、20人に一人の、将来、相続税を払う方なら、残念ながら、節税のいくつかのカードが無くなったと言えます。
 親族間ローンのデメリットは住宅ローン控除が使えないという点ですが、この控除が大きい=ローンが大きい=生活が苦しくなる、ということなので、私はあまりデメリットとは思っていません。物件に制限もありますし。

私の友人は、とりあえず、ローンを組んで、数年掛けて親から贈与して貰って、繰り上げ返済していました。

もし、3000万くらいの貯金があって、4000万のローンを今の低金利の住宅ローンで組んで、貯金の方は貯金で運用して、控除が終わった10年後に一気に繰り上げ返済。こういう時には住宅ローン控除のメリットが大なのですが、普通の人はこんなことできませんね。あまり人にも勧められません。

昨日住宅情報誌(無料のやつ)を手に入れたのですが、やはり「贈与額が将来の相続時に加算されるものの3500万までは贈与税が無税になる制度」と書かれてます。ひどいなぁ。ま、嘘じゃないんですけど。

投稿: tak | 2006/07/04 19:08

私は地方都市に住んでいますし、親もそんなにお金、ありません。ですので家を購入するのに中古住宅が関の山でした。そんな私も住宅ローンの検討をしたんですが結論からいうと、やっぱりローンはローンなんだ、という事でした。確かに住宅ローン控除は受けられますが、借りた金利以上に税金が返ってくるわけでないので、もし現金があるのなら(今回の私は親の、ですが)一括支払いが最も安くなるという事で相続税先取り制度を利用しました。仮に親の遺産を法定相続しても19人に入りますし。しかしこの制度、皆さん知らないのか、しっててやらないのか、周りでやっている人がおりません。みんなローンを組んでるんですね。ある同僚に聞いたら、「その制度は知らないが、知っていたとしても使わない。」といっていました。親の金はあてにしないという事なんでしょう。私はちょっと考えが違います。確かに今回家を取得するにあたって親から援助してもらった形になっていますが、その分私はお金を使わなくてよくなったのです。なのでこの分は貯蓄をし、子供たちが大きくなった時にそのお金を使ってやれば「家」という単位で考えれば有効な使い方だと思ってます。やっぱりお金はお金を生むんですね、ない所に増えるのは利息だけです。
「裸一貫でかせぐ」といいますが、何もないところから始めるのと
必要なものは揃っていてゼロから築く、とだったら同じような意味合いでもかなりの差が出るんではないでしょうか。

投稿: reinaayane | 2006/07/05 10:00

私の周囲では、550万贈与か相続時清算制度を受けた人が結構います。問題は、19人の方か、20人に一人かわからないままにこの制度を受けている人ばかり。20人に一人であればちょっと可愛そうです。

 住宅資金に限らず親に頼ってる人も結構見かけます。奥さんも子供もいるのに会社を辞めて専門学校に行くから、しばらく援助して、なんていう遠い知り合いもいますね。親に私立大学入学金を出して貰ったなんてのもあります。統計上は預貯金のほとんどが65歳以上の人に集中していますので、日本経済のためにはいいことかもしれません。

 変わり種では、親の現金を利子付きで借りて、配当の多い会社の株を買って、親には銀行の利子より高い金利を渡し、自分は手間賃と株価下落リスクの代償として残りの配当を貰う、なんてことをしているめずらしい人もいます。資金の有効利用とも言えます。

お金とのつきあい方は本当に様々です。兄弟の数とか、兄弟か姉妹か長男か次男かとかにもよるのだと思いますが、一番大きいのは親と子の考え方かな、と思います。

住宅ローン控除はおっしゃるとおり、控除で得する額ばかりに目がいくととんでもないローンを抱え込むことになりますね。「40歳までにローンを組まないと25年ローンが組めない」と言われたので慌てて(資金計算をあまりせずに)家を買った、なんて人も現実にはいたりします。

#何もないところから始めるのと必要なものは揃っていてゼロから築く、
#とだったら同じような意味合いでもかなりの差が出るんではないでしょうか。

少子化ですから、これからは、家が余ってくると思います。家の建て方が変わるでしょう。親の土地に家だけ建て替えるか、親の家を売って、親と同居するという世帯が増えるのではないでしょうか? 実際にはなかなか難しい問題とは思いますが、増えることは間違いないと思います。 
 標準世帯と言えば従来、4人家族→3人家族と変化してきているのですが、将来、「広すぎる家に住む一人暮らしの老人世帯」、が日本の標準世帯になるかもしれません。

FP上は、家族世帯が基本ですが、もちろん、離れて生活している親や子という部分も重要となります。ただ、最近、親子はもとより、同じ世帯内でも把握できないことが時々あります。簡単に言うと、旦那・奥さんがいくら貰っているか知らない、というもので、最近増えつつあるようで困ります。プランが立てられません。


ついでに私の住宅ローンですが、築16年のマンションを2年前に購入しました。将来は実家に戻るので、ここで永住する予定はありません。固定金利3%。
で、実はここ数年の私の全金融資産の利回りが5%を超えているので、「借りた方が得やん」、と繰り上げ返済していません。(利回り=貯金0.1%+株20%+投信10%+年金保険5%) ただ最近ライブドアショック以降、あまり調子がよくないので、どうしようかなと考えているところです。

投稿: tak | 2006/07/05 18:13

>実はここ数年の私の全金融資産の利回りが5%を超えているので、
>「借りた方が得やん」、と繰り上げ返済していません。

う、うらやましい~。やはりそれなりのノウハウを持ってると、お金は増やせるんですね。私も2~3年位前から株式等の資産運用をやりたいな、と思ってはいるんですが、今一歩踏み出せません。それは専門的な知識がない、という事に尽きるのですが、私の性格も株式投資に向いてないなと思ってます。ストイックに自分の決めたルールに従うというのにちょっと自信がないです。この前のライブドアショックの時も、「マーケットを考えればつぶれる事は絶対ない。フジだってバックについてる。株価が150円になったら有り金勝負だ?!」なんて考える輩です。とても自分が怖いです。
私の姉は手広くやってます。去年はソコソコ儲けが出たそうです。結果だけ聞くと「すごいな~。」と思いますが、私には出来ないなあ、と感じました。
もうひとつ理由があるのですが、妻が"その手の利殖"を極端に嫌っています。義父の影響なのでしょう、いまだクレジットカードさえ持っていません。現金第一主義です。まあ、普通に生活するには困らないんですが。
なので今後も株式等を購入しての資産運用というのは、私には縁遠いでしょうねえ。

投稿: reinaayane | 2006/07/06 11:37

●株で勝負しようと考えてはいけません。
●株に限らず、家族の理解がないと何事もうまくいきません。

 最初は、国債か、指数連動投資信託くらいを少額ではじめるのを勧めていますが、まずは、ご家族の理解からですね。あえて始める必要ないとは思うのですが、インフレ時代突入を控えて、100%やらない方がいいと言えないところが辛いところです。

 「物価上昇というマイナス金利」「預貯金のプラス金利」「ローンのマイナス金利」「繰上返済という利殖」「株による利殖」。私の頭の中ではすべて同じレベルに位置します。(というかこれに、あと収入と支出計画をいれるとライフプラン作成という私のお仕事になりますので。)
 ただし、株のギャンブル性と中毒性は、少なからずあります。特にネット取引になって、現在価格が逐一見えるようになってからギャンブル性が高くなってしまいました。誰にでも勧められるものではありません。ギャンブル性も中毒性も排除できて純粋に運用できないと大やけどします。私も時々やけどしてます。

 ローンを組むと利息を払わないといけないというのは、みんな知っていますが、借りる人もいれば借りない人もいます。これと同じようにやるやらないは別として、「株や投資信託というのがどういうものか」というのを知る時代になっていくとは思います。

投稿: tak | 2006/07/06 18:18

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