« この半年の株価(反省) | トップページ | ポートフォリオって? »

2005/09/18

企業年金は低金利の中でどう運用しているか?

銀行の定期預金の金利はもの凄く低くてみんな嘆いています。
先週、個人金融資産が過去最高の1433兆円になったと報じられました。実はそのほとんどの資産は預貯金となっています。

さて、ここで表題の「企業年金」を見てみましょう。まずおさらいですが、多くの会社では公的な制度とは別に、企業それぞれ独自の裁量で「企業年金制度」をもっているところがかなりあります(統計的には約半数の企業)。これはそれぞれの会社が独自に、毎月一定額を積み立てて、役員や従業員の退職年金や退職一時金にあてているという制度です。その種類は細かく言うとややこしいのですが、主なものには次の3つがあります。
  (1)大企業が行っている厚生年金基金、(2)(企業年金法による)企業年金、(3)税制適格年金

これらは通常、毎月一人あたり数千円〜数万円を積み立てているのですが、年数も人数も多いのでまとまると非常に大きな額となります。そしてこれらを受け入れる機関の代表選手は生命保険会社なのですが、この大元締めである生命保険協会のホームページでこれらの総額が発表されています。

   (1)厚生年金基金     38兆円
   (2)確定給付企業年金   22兆円
   (3)税制適格年金     17兆円

合計すると、なんと77兆円です。

これだけのお金を、「大口定期預金」なんてものに入れてはいません。とはいえ、大切なお金ですから過大なリスクを背負う投資もできません。

生命保険の保険料というのも一種の積立金です。これもまとまると大変な額です。保険会社がどのように運用しているでしょうか。これも発表されています。
seihounnyou
 国債・地方債に 25%、貸付と外国証券にそれぞれ20%、社債と株式に10%ずつ。

この割合は、個人の資産運用でも参考になりそうです。
冒頭で個人資産のほとんどは定期預金になっていると書きましたが、保険会社では、利子の付かないものは少なく、ある程度のリスクを取りつつリターンを得ていることがわかります。

個人と比較して異なるのは、保険会社は20年先とか40年先とかも考えますが、個人の場合、その人の年齢で運用期間の長短があります。30歳で老後資金を考えるなら30年という運用も可能ですが、住宅資金や教育資金では10年くらいの運用期間となるでしょう。50歳からの老後資金なら10年程度の運用期間となってしまいます。

 それから決定的に違うのは、動かす運用規模。かたや何十兆円ですからね。

 貸付っていうのは、一般個人では無理ですし、ついでに言うと、ここでの外国証券というのは外国株よりもむしろ外国社債、アメリカ国債とか世界銀行とか、そういった安全性の高いものが、かなりを占めると想像されます。

 保険会社など機関投資家とちがって、個人で10年国債を買うなんてなかなかできませんから、自ずと運用は代わりますが、ある程度参考になるグラフだと思います。

|

« この半年の株価(反省) | トップページ | ポートフォリオって? »

FP-銀行・株」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/61456/6007311

この記事へのトラックバック一覧です: 企業年金は低金利の中でどう運用しているか?:

« この半年の株価(反省) | トップページ | ポートフォリオって? »